第75話 Cアタック
『ゲテモノ』から、美咲を抱え飛翔で逃げる陣平っ! 一刻も早く腐神ライノマンを倒し、腐核ミサイルゲテモノを消滅させなければ、美咲の命が危ないっ!
「藤花、私たち3人と言うことは?」
「Cアタック、だね!」
「らじゃー♡」
昨晩、みんなで考えた攻撃パターンAからFの中のC。それは藤花とイバラと真珠の連携攻撃。
「Cアタックっ! ポジションっ!」
「はいなー♡」
「決めるっ!」
バッ! ババッ! バッッ!
ライノマンの正面にイバラ、左に藤花、右に真珠! Cアタック発動のフォーメーション!
『なんだそりゃあ? あっははぁっ! 来るなら来いっ!』
(気をつけなきゃならんのは、赤い髪の斧だけだ。残りはカス。俺様の肉体にダメージなど与えられんっ!)
「でやああぁぁっ!!」
ドォンッ! ブアオオオオッ!
藤花が、紫炎の斧で斬りかかるっ!
ブンッ! ブンッッ!
ブアッン! ドシュウッ!
『のろいっ! とんだ期待はずれだぞっ! あはっはっはっ!!』
ライノマンの動きは、巨体とは思えないほどに素早いッ! 藤花の斧は空振り続けるッ!
ズギュンッ!!
『シャアアッッ!』『シャアアッ!』
真珠のメデューサも、次々と牙を剥き襲いかかるッ!
『おーっ! 蛇も来たかーっ!』
サッ!
サッ!
シュンッ!
メデューサも、ヒラリヒラリとなんなくかわされるッ!!
真珠は5匹のメデューサに、さらなる力を込めコントロールッ!!
シュボウッ! ボボォンッ!!
「メデューサッ!
ギュオオオオオオオオオッ!!
避けられたメデューサ5匹が上空に竜巻の様にまとまって伸びていくっ!
ドオ──────ンッ!!
ブアオオオオンッ!!
『ガオオオオ─────ンッ!!』
メデューサの
『うおおっ? さっきの蛇、合体してでかくなりやがったッ!!』
ライノマンが、上空のメデューサ
「ダブル・ブリザードォォォッ!!」
ボゥゥンッッ! ボウウンッ!
ブアオッ! ドシュウウウウッ!!
イバラは両手から『凍結冷気の渦』を発射ッ! ライノマンの無防備な足下がみるみる凍っていくッ!
バキバキバキバキッッ!
バキキキキキィッ!!
『あ、足がっ!? 凍りやがったあっ!!』
グラリッ!
ライノマンが体勢を崩したっ! それを見た藤花は、勢いよくジャンプして脳天めがけ斧を振り下ろすッ!!
ボボォンッッ! ギュアアッ!!
「消えろおーっ! 腐神──ッ!!」
ズゴオオオオオオッ!!
バシィ──────ンッ!!
ググググッー!!
ライノマンは、あっさりと藤花の斧を両手で挟み、受け止めたッ!
『今のは喰らってたら死んでたかも知れんぞ! なまくら過ぎて喰らいようがないがなっ! あはっはっはっ!』
「真剣白刃取りっ!?」
『お前は、その大斧を完全には使いこなせないようだなッ! 安心したぜえッ! おらあっ!!』
ブオンッ!!
「ふぎゃあーっ!!」
ズドォ──────ンッ!!
ライノマンが、両手で挟んでいた斧ごと、地面に藤花を叩きつけたっ!!
「……がっはあっ!!」
「藤花ーっ!!」
「藤花っちぃー!!」
『これも邪魔だあっ! ふんっ!!』
ガシャン! ガシャンッッ!
腐神は、足元の氷も振りほどき、倒れている藤花を踏みつけにかかるッ!
『死ねぇーッ! 赤い髪ッ!!』
ビシュウウゥンッ!!!!
ドォォォオ─────ンッ!!
一筋の閃光が、ライノマンの顔面に強烈に突き刺さるッ!
『ぐはあっ!! んだとおっ!?』
ズザザザザァァッ!!
その巨体は、一瞬にして30メートル吹っ飛んだッ!
スタッ!!
「あんたが死になサイッ!!」
イバラの見事な光速蹴りが、腐神ライノマンの顔面にクリティカルヒットッ! 藤花の窮地を救ったッ!
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