「鼻毛」と「猫 その2」

「その2」の予定はなかったけれども、私が思った事が書けなかったので続きとなりました。


 最近、旦那さんと喧嘩をした。

 喧嘩というか、この先、互いに夫婦としてやっていく自信がなくなって、自然に冷却期間ができてしまった。


 良い方向に向かってほしい。そう考えれば考えるほど、どうしていいのかわからなくなった。

 解決策がまったく見当たらなくなってしまって、必要以外の会話を一切しなくなって、自分が旦那さんに伝えたいことのすべてが空回りした。


 泣いてはいけないと意地を張ってたけれど、とうとう私は我慢の限界を超えてしまって、ずっとダイニングテーブルでメソメソ……いや、一人で号泣していたら、

 

 私の目の前にナナがやってきて、まるで「大丈夫?」とでも言うように、何度も頭を擦り付けてきて、私を慰めるかのようにくっついて離れなかった。


「ありがとう」と、私は泣きながらナナに言った。


 ゴロゴロと気まぐれでこちらにくっついてくる事はあっても、今までそんなふうにされた事はなかったから驚いた。


――不思議だ。


 飼い主によるペット勘違いあるある! かもしれないけれど、それ以来、ナナに「大丈夫」と慰められたことはない。


 追伸 その後、色々と旦那さんと話し合い、結果、これまで通り夫婦をやっております。


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る