意を決して女性に向き直った女は愛しさが感じ取れる所作で女性を抱きしめると右手を女性の胸の心臓に左手を女性の後頭部に回し額を引き寄せると自らの額につけ「………」と言葉を発し何事かを始めた。

女は女性の霊体の位置を知る為に事切れたばかりの女性の額から深層意識に侵入し探った。

女性の霊体は既に肉体にはなく認識した女は女性が何処にいるか探した。

女性が何処にいるか探索は困難を極めたが

女性の霊体の場所を探し当てた女は自らも体より霊体を抜け出すと彼女の元へと急いだ。

女性の霊体の場所をこころに思い浮かべその場所に強く行きたいと願った女はその場所へ急速に移動し始めた。

時間が経てば経つほど女性を助けるのは難しくなる。

女はただただ女性の元へと急いだ。

周りを摩訶不思議なる光景が浮かんでは消えたが、女は女性のいる場所に到着した。

女性のいる場所に到着した女は艶やかであるがどこか寂しさを感じさせる赤い花々の咲き誇る所に立っていた。

第14話序章完

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