第6話

女は男が消えた大樹の上方をいつまでも見つめていたが自らも尋常ではない速さで大樹より引き離されていた。

その速度は並のものなら気絶しかねないほどのものだったがそれに耐えていた女は今まで来た道程を思いながら引き返した。

やがて女は排出された穴に吸引され内部を通ると灼熱の沼と重力の穴を抜け始まりの場所へと戻った。

だがそこは以前とはおもむきが違っている事に女は気づいた。


第6話序章 完



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