4th Single:太陽との激突

Track 01. 暁のルリ

 熱狂を極めるスプリング・アイドライズひがし東京大会は、スケジュール通り、午前中の内に二回戦までの全試合を消化していた。

 高みを目指す少女達の全力がぶつかり合い、青春の汗と涙が僅か十分程で散ってゆく、情け容赦のない勝ち抜き戦トーナメント。六十校余りの出場チームは早くもその四分の三が消え、午後の戦いに駒を進めるのは十六チームのみ。三回戦以降は、広大なアリーナを四つのエリアに区切っていたパーテーションも姿を消し、いよいよ全ての戦いが全客席に晒されることになる。


「華子さん、お弁当冷めちゃいますよー」


 衣装から練習着に着替え、控室での束の間の休息時間。食べておかないとたないのは華子もわかっているが――。

 楽しそうに箸を動かす結依ゆいに促されても、華子はなこはなかなか食事を進める気になれず、壁面のモニターに流れるエイトミリオングループの往年のヒットソングのミュージックビデオを意味もなく流し見していた。

 エイトミリオンの運営法人がスポンサーに付いているだけあって、支給の弁当は部活動の大会とは思えないほどしっかりしていた。だが、長テーブルを囲む五人の内、平然と食事を楽しんでいるのは結依と怜音レオンだけだった。

 自分だけじゃない。マリナやあいりも食欲を奪われてしまっている。ここまでの戦いで味わった衝撃や感動、そしてこの後の戦いへの緊張に。


「ユイちゃんは……全然緊張しないんだね」

「えー? してますよ、緊張。『Marbleマーブル』に辿り着く前に負けちゃったらどうしようかなって」


 結依は平然とそんなことを言ってくるが、台詞と笑顔が全く合っていない。この子はたまに本気か冗談かよくわからないことを言うのだと、華子はそろそろわかってきたような気がしていた。


「緊張は悪いことではありませんよ、部長。油断するより余程いいでしょう」


 結依と同じく緊張と無縁そうな怜音が、そう言って優雅に食後のコーヒーを口にする。

 緊張が良いか悪いかはともかく、この状況で恐れを表に出さない結依や怜音の方がやっぱり特別なのだと華子は思った。二回戦の相手も強豪だったが、次の相手も東京都下で十指に入ると言われる人気グループ。その戦いを制することができれば、続く四回戦――準々決勝ではいよいよ、あの春暁しゅんぎょう学園「Marble」との激突が待っている。


「まあ、食欲なくても食べとくしかないわよね。華子ちゃんも――」

「マリナさん、食べないなら栗きんとん貰っていいですか?」

「食べるって今言ったでしょ!? 話聞いてた!?」

「きこえてないですー」


 遠足にでも来ているかのような結依と、逐一ムキになるマリナ。あいりが緊張を忘れたようにくすくす笑い、「お二人は本当に仲いいですよね」なんて言っているのが印象的だった。

 華子も気付けば笑っていた。マリナの弁当にこっそり箸を突っ込もうとして止められている結依を見て、ふと華子は思う。結依はひょっとして、皆の緊張を解く立ち回りを計算してやっている……?


 と、そこで、ふいに控室の扉をノックする音がした。はい、と華子が応じると、かちゃりと開いた扉から顔を覗かせたのは意外な面々だった。

 えっ、とマリナの驚く声が上がる。訪ねてきたのはマリナの親しい友人の三人。確か名前はアイ、レイ、ナナと言ったか――。


「一応、陣中見舞いに来たんだけど」

「迷惑じゃなかったら入っていい?」


 当のマリナも全く聞いていなかったようで、「何で来たの」などと本気で目を丸くしている。怜音が如才なく立ち上がり、遠慮がちに華子らに目礼する彼女達を室内に招き入れた。一人はお菓子の類を詰め込んでいるらしきビニール袋を手にしていた。


「マリナのアイドルデビューでしょ。応援しに来ないワケないじゃん」

「とか言ってて、アイのヤツ、寝坊したんだよ。おかげで最初から見れなかったし」


 空間がたちまち賑やかになった。半ばからかうような空気でマリナにあれこれ言葉を浴びせながらも、華子達にも満遍なく気を配って接してくれる三人の姿に、なんというか、やはり自分なんかとはコミュりょくが違うのだと華子は実感させられていた。


「ていうか、マリナ、センターじゃん」

「見てたの?」

「二回戦の途中からね」

「なんていうか、相手も案外大したことないよね。このままいけば楽勝でしょ」


 一人がそう言ったところで、結依が「そんなことないですよ」と柔らかな口調で水を差した。そのただ一言で、かしましい三人組がたちまちしいんと静まり返った。


「先に進むには、春日かすが瑠璃るりちゃんを倒さないと……。でも……彼女に勝つのは、並大抵のことじゃないです」


 その場の全員がごくりと息を呑むのがわかった。眼鏡グラスの奥の結依の瞳は、先程までと同じ子とは思えない真剣な光を宿していた。


「……アナタにそこまで言わせるって。何者なのよ、その春日瑠璃って」

「去年の全国中学生大会インターミドルの覇者……『あかつきのルリ』。名古屋エイトミリオンの伝説のセンター、春日ジュリナの娘ですよ」


 華子の脳裏にフラッシュバックするのは、結依と一緒に観た「Marble」のライブでの、あまりに眩しすぎる春日瑠璃の姿。華子は直に見て知っている。共演者も観客も――その場の全てを飲み込むような、彼女の凄まじい魅力を。だが、他の子達は……。


「その春日ジュリナっていうのが、ウチらはわかんないもん。マリナは知ってるの?」

「ううん、あたしも正直全然……」


 マリナが言ったところで、結依の細い手がすっと伸びて、壁面のモニターを指差した。

 華子が画面に目をやると――偶然か必然か、その時流れていたのは、まさに黎明期の名古屋エイトミリオンのミュージックビデオ。ぎらぎらと照りつける陽光の下、エメラルドグリーンの水着姿も眩しく、真っ白な砂浜を舞台に歌い踊る若き天使達の姿。その中心センターで一際強い輝きを放つ少女こそ――日本の中心に降り立った「太陽の女神」、若き日の春日ジュリナその人だった。

 アイドル戦国時代と呼ばれた2010年代初頭。「月の女神」豊橋とよはしレナと共に、「ダンスの名古屋」の名を全国に知らしめた現人神あらひとがみの一柱。


「これが、春日ジュリナ。……エイトミリオングループの歴史上、支店出身メンバーで彼女より上に行けた人は一人も居ないんです」

「で……でもさ。この人が凄かったからって、娘まで凄いかどうかなんてわかんないじゃない? ほら、本人はまだ高校生なんだし――」

「親を思えば遅すぎるくらいですよ。ジュリナが本店の選抜に入ったのは小学生の時ですから」


 それを聞いた瞬間、華子の背筋にもぞくりと冷たいものが走った。

 自分達の常識とはまるで違う世界の出来事。想像も及ばない世界で戦い抜いてきた往年の猛者達。その血を引く春日瑠璃は、本来ならの住人のはず……。改めて、自分達がどんな戦いに臨もうとしているのかを思い知らされる。


「ルリちゃんだって、今すぐプロに行っても通用するでしょう。どうして彼女がスクールアイドルに寄り道してるのかはわからないですけど……確実なのは、ルリちゃんに勝たないと、わたし達は地区予選ベスト8止まりってことです」


 結依は喋りながら弁当のガラを片付けていたかと思うと、無造作に立ち上がって言った。


「せっかくだから、今からみんなで見に行きましょうか。……ホラ、ちょうど三回戦の一試合目は『Marble』対『アダルト・チルドレン』ですよ」



 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



 マリナの友人達をも伴って、華子達が客席に出ると、ちょうど競技ステージ上に並び立つ両チームの名前が高らかにアナウンスされるところだった。

 パーテーションに区切られていた先程までとは違って、円形の客席の全周から浴びせられる、熱の籠もった視線と歓声。「Marble」の面々はそれに余裕の笑顔で手を振って応えながら、舞台の下手しもてへと下がっていく。

 先攻は「アダルト・チルドレン」。華子も何度か名前を聞いたことのあるチームだった。三回戦まで残っている時点で、ここにはマグレ勝ちの素人集団などはしない。

 その「アダルト・チルドレン」の一曲目は、四人ユニットによる軽快なダンスナンバーだった。三人でも五人フルでもなく四人というのは珍しいが、「大人アダルト」の名前にたがわぬ色香を漂わせたパフォーマンスは、彼女らのスラリとしたモデル体型と相まって抜群の魅力をかもし出していた。

 受けて立つ「Marble」は二人ユニット。キャプテンの大宮おおみや冴子さえこに、二年生エースの小平こだいら鈴奈すずなの豪華なペアだった。揃いの衣装を纏った二人がステージに並び立ち、鏡像のようにシンクロした動きできらりとウィンクを決めた瞬間、曲の始まりを待たずして客席の熱狂は最大限に高まっていた。

 そして、二人の歌が始まる。直前まで「アダルト・チルドレン」のパフォーマンスに魅せられていたはずの観客達が、たちまち心を射抜かれ、いずれ劣らぬ二人のスターの名を熱狂の中でコールし始める。


 ――超絶チョーゼツ可愛いカワイイ、サエコ!

 ――超絶チョーゼツ可愛いカワイイ、スズナ!


 それは十日ばかり前、華子が結依と一緒に観た「Marble」のライブと同じ光景だった。観客達は声を上げずにいられないのだ。高校生のレベルを遥かに超えた彼女達の歌声を、ダンスを、笑顔を前にして――。


「凄い……あれが『Marble』……!」


 放心したようなマリナの声が華子の耳に届いた。マリナの友人達も口々に驚嘆の声を漏らしていた。レベルが違いすぎる、とか。こんなの相手の子達が可哀想だよ、とか。

 審査員の評価と観客点を合わせた判定は、比べるのも無意味なほどの大差で「Marble」の勝ち。

 だが、「アダルト・チルドレン」も勝負を諦めてはいないようだった。先攻の二曲目は、長身の女の子によるなまめかしい雰囲気のソロ曲だった。扇情的なメロディに乗せて、若い女子が年上の男性を誘惑するストーリーの歌詞を、ステージに立つ彼女の赤い唇が自信たっぷりに紡いでいく。

 先程のユニットにただ一人含まれていなかったその子は、華子の目から見て、「アダルト・チルドレン」の五人の中で最も美形で、最もスタイルが良く、最も輝きに溢れた佇まいをしていた。

 よほど熱心に練習を積んできたのだろう、身体の捻りや高く足を上げるポーズを交えたダンスの表現力は流石の一言だった。しかも、このためにあつらえたのか、歌詞に出てくる「真紅のドレス」というフレーズに合わせたドレス仕立ての衣装もばっちり似合っている。客席に挑発的な流し目を送る彼女の表情は、この曲をこれほど上手くパフォーマンスできるのは自分だけだという、自惚うぬぼれにも似た誇りに満ちているように見えた。

 自分なんかとは到底うつわが違う、と華子は思う。一曲目で仲間四人が一蹴された直後だというのに、微塵も弱気を見せず、ここまで自信に溢れたパフォーマンスをやりきるなんて。


 ……だけど。

 だけど、この曲は、確か……。


「――!」


 先攻のパフォーマンスが終わり、後攻の「Marble」に順番ターンが回った瞬間、客席は未だかつてない驚きに騒然となった。スタジアム全域に響き渡るイントロは、たった今終わったばかりの先攻の曲と全く同じ――。


「ウソ。ミラーマッチ?」

「曲が被るなんてあるわけ?」


 マリナの友人達が素直な反応を示す中、結依の声がぽつりとそれを遮る。


「違いますよ。わざと重ねてきたんです」


 華子はハッとして結依の顔を見た。真紅のグラスの奥の瞳は、先日の「Marble」のライブで春日瑠璃と宣戦布告しあった時と同じ、静かな闘志の色に燃えていた。

 そして、スポットライトの赤い薄明かりに照らされて、遂にが――春日瑠璃が、単身、ステージに姿を現す。こつ、こつ、と足音を響かせて、曲の世界観を全身で体現するように。

 オレンジと白を基調とした彼女の衣装が、華子の目には一瞬、真紅のドレスに見えた。


「皆さん。お口直しにを」


 春日瑠璃のたまの声がマイクを通じて響いた。おおっと歓声を上げる観客達ギャラリーを平然と背負って、彼女は歌い始める。挑発的な流し目と、なまめかしい赤い唇と、身体を捻るダンスと――そして、客席の目と耳の全てを惹き付ける絶対的な存在感オーラと共に。


「忙しいオジサマは――いつ会えるって――問い詰めても――」


 その歌声が天地を渡るとき、スタジアムの全域が彼女の色に染まった。歌の切れ目に合わせ、「ルリちゃーん!」と彼女の名を呼ぶ掛け声コールが、アイドルライブの現場さながらに満員の客席のあちこちから発せられる。


「……何よ、あれ」


 隣でマリナや友人達が息を呑んでいた。あいりも、怜音さえも目を見張っていた。

 流れているのは、確かに先攻と同じ曲のはずなのに――


「全然……違う……!」


 先攻の子が今、どんな思いで春日瑠璃のパフォーマンスを見ているのか、華子には想像するのも怖かった。

 華子だって少しくらいは知っている。この曲、「真紅のドレスとプレジデント」は、名古屋エイトミリオンの春日ジュリナが得意としたソロ曲。春日瑠璃が母親の全てを受け継いでいるのだとすれば、この曲をこの世で最も上手く歌えるのは……。


「血染めのドレスで――Wanna hold you tight――落として――あげるわ――」


 春日ジュリナの現役時代を見たことがあるわけでもないのに、華子には、眼前で繰り広げられる春日瑠璃のパフォーマンスが紛れもない「本物」であることがわかった。きっと、会場の誰もがそう感じているはずだった。

 どちらが上手いとか、どちらが可愛いとか、もうそんな次元じゃない。先攻の子がどんなに綺麗に原曲を真似てみたところで、模倣イミテーションと本物とでは勝負になるはずがない――。

 判定は見るまでもなかった。続くラストの三曲目、「アダルト・チルドレン」の面々が何人で出てきて、何を歌っていたかなんて、まるで頭に残らなかった。


「皆さん、今日は全力で楽しんでいってくださいねっ!」


 まるでこれが大会ではなく、自分達の独擅場ライブであるかのように――。「Marble」の三曲目、四人を引き連れてセンターに立った春日瑠璃が、マイクを通じた一言で観衆の心を沸騰させる。Aメロの最初の数秒で客席の目を釘付けにした瑠璃から、の四人へ、次々と歌割りが渡されていく。

 その時初めて華子は気付いた。その他大勢なんかじゃない。瑠璃の両サイドに控えるのは、一曲目で「アダルト・チルドレン」に大差を付けてみせた、あの大宮冴子と小平鈴奈。いずれも全国レベルの実力を持つと言われるトップ級のスクールアイドル。自分なんかが……いや、この会場に集ったほぼ全員が、軽々しく肩を並べることすら許されない相手。

 それなのに――それなのに。

 スタジアムの熱狂を一手に集めるあのステージには、まるで、春日瑠璃ひとりしか立っていないかのようで――。


「行きますよっ!」


 サビに入る前の一声で観客達の掛け声コールを誘い、瑠璃が紅炎プロミネンスの如き笑顔を見せたとき、華子は察した。先程の「真紅のドレスとプレジデント」のミラーマッチなど、彼女にとってほんの余興に過ぎなかったということを。

 疾走感に溢れるメロディに乗せて、太陽の女神がサビの歌詞を紡ぐ。神聖なる後光で客席の目をくらませ、天上の美声で客席の耳をぶち抜いて。


 ――知っている――


 夢に見るような微笑みを振りまいて、響かせる声は金剛石ダイヤモンドの輝き。夜空を青空に変えるがごときまばゆさを放ち、心を射抜く視線は翠玉エメラルドきらめき。


 ――わたし達は、これを知っている――!


 その存在感はまさしく神の領域。何者にも消すことのできない炎。

 太陽の威光に目を焼かれ、観衆は奴隷の如くひれ伏すしかない。


「春日……ジュリナ……!」


 華子がその名を思わず呟いたとき、熱狂のままに「Marble」のパフォーマンスが終わった。

 瑠璃達が笑顔で客席に手を振り続ける中、華子は舞台の上手かみてに思わず目を向けてしまった。ドレス風の衣装を纏った「アダルト・チルドレン」のエースは、力なく床に両膝をつき、魂を抜かれたような表情でステージを見ていた。他の四人も似たようなものだった。

 華子はただひたすらに身震いしていた。マリナの友人の一人が先程呟いた「相手が可哀想」という言葉が、華子の胸を強く締め付けていた。

 春日瑠璃あんな子が未だにプロに行かず、高校生の部活で力を振るっているなんて。いくらなんでも残酷すぎる――。


「……ヤバすぎるって。ホントに、あんなのに勝てる気なの?」

「勝つ気じゃないと……ここには居ませんよ」


 結依の声を僅かに震わせているものは、震えは震えでも武者震いに違いなかった。

 華子は彼女の燃える瞳を見て、思い直した。――そうだ、結依だって。

 十歳にして「灼熱のユイ」の二つ名で世間を震撼させたスーパーアイドル。彼女の実力ならきっと、あの太陽にだって届く……!

 そのためにも、自分達も全力を出し切らなければならない。結依の足手纏いになんて、絶対になってやるものか。


「みんな、頑張ろう。敵の強さに飲まれたら終わりだよ」


 そんな、自分に似合わない強い言葉が、ひとりでに華子の口をついて出ていた。お前がそれを言うのかと茶化す者など誰一人として居なかった。


「頑張って、マリナ。……みんなも」

「『Marble』だろうと春日瑠璃だろうと、まとめて倒しちゃってよ」


 マリナの友人達が口々に声をかけてくれる。 ほんの少し前までアイドル部に悪意を全開にしていたはずの子達が、今や自分達を応援してくれているのが、華子にはこの上なく嬉しかった。


「……ありがとう」


 華子が溢れる涙を袖で拭おうとした、そのとき。


「あなた達、『ELEMENTSエレメンツ』だよね」

「盛り上がってるところ悪いけど、『Marble』と戦うのはわたし達だよ」


 客席に姿を現したのは、鮮やかなステージ衣装に身を包んだ五人だった。台詞を聞くまでもなくわかる。三回戦の相手――東京で十指に入る強豪グループ、「花鳥かちょう風月ふうげつ」の面々だ。

 敵意でもない。あざけりでもない。ただ強者の自信に満ちた彼女達の微笑を前に、華子は何故か、自分も微笑みで応えていた。

 今までの自分なら、怖くて怖くて仕方なかったはずなのに。今なら笑ってこう言い返せる。


「受けて立つよ。わたし達、『ELEMENTS』の全力で」


 何度でも誓おう。結依の足手纏いになんてならないと。

 皆の力で勝つのだ。この戦いに――!

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