第7話 魔王ちゃん、食べ物を奪う
「今回はバッタなんて食わずにちゃんとしたものを食おうと思いまーーーす!」
もうバッタは食べないと心に決めた魔王ちゃんだった。
「でもさあ、ただ普通に食べても美味しくないよね。そこで悪党の魔王ちゃん様は、食べ物を美味しく食べるために一味テイストを加えることにしたのだ。」
嬉しそうに語った魔王ちゃんだった。
「それは…人から食べ物を盗んで食べることだ!ヌフフフフ!!」
魔王ちゃんが気持ち悪く笑った。
「人から奪って食べる物は、きっと普通に食べるよりも2倍も3倍も!いや、100倍ぐらい美味いんじゃないかと思うんだ!!!!!」
魔王ちゃんは、いつも通りクズだった。
「ただ魔王ちゃん様も馬鹿ではないので、とーーっても頭の良い方法で食べ物を奪うことにする!それは後でのお楽しみ!」
魔王ちゃんは頭がキレるのだ。
「ではさっそく、食料ゲットへレッツラゴー!」
魔王ちゃんは、ボロ小屋のトビラを破壊して外へスタコラと出掛けて行った。
「いってぇー!ちょっとトビラのところでケガしたかもしんねぇわ」
意外と体は強くない魔王ちゃん
「ゼェ…ハァ…なんとか…ハァ…たどり着いた…」
魔王ちゃんは山へ来た。
魔王ちゃんは汗を拭った。
「なぜここへ来たかって?ハイキングをしてる人達をターゲットにしたからだよーん。」
すると魔王ちゃんは、木の上に登った。
「よいしょっと!さあお昼ご飯を食べてる人達はどこかな?」
魔王ちゃんは木の上からお昼ご飯を食べてる人達を探し始めた。
「居たぞ!居たぞ!魔王ちゃん動きます!」
魔王ちゃんはお昼ご飯を楽しく食べてる人達の上まで木を伝って移動した。
「さあ、そのお弁当を渡して貰おうか。今からそのお弁当に向けて木の上から虫を落とす。さすがに虫の入ったお弁当は食べようと思うまい。いやー本当に魔王ちゃんは天才なんだから!!!自分の頭の回転の速さが末恐ろしいですわ。ハッハッハッ!」
魔王ちゃんは頭が良かった。
「バッタを食べた魔王ちゃん様からすれば、虫の乗った弁当程度容易に食べることが出来る!」
魔王ちゃんは虫を素手で掴み投げようとしている。
「イモムシちゃん!頼んだぞッ!!」
魔王ちゃんは虫を弁当に目掛けて投げつけた。
「入れ!入れ!入れええええええ!」
魔王ちゃんはひたすら弁当に虫が入ることを祈っている。
「あと少しだ!届け!届け!届けええええええ!」
果たして虫は弁当に入るか…!?
「はい、キャッチ。危なかったですね!もう少しで虫が入りそうでしたよ。」
そこには勇者ちゃんの姿があった。勇者ちゃんが素手で虫をキャッチした。
「誰だアイツ?魔王ちゃん様の計画を邪魔するとは良い度胸じゃねえか。アイツは後でみっちりお仕置きだ!」
魔王ちゃんは勇者ちゃんにタックルをされた時に記憶が吹っ飛んでいるので勇者ちゃんのことを覚えていないのだ
「それにこの木の上には悪い虫も居るので気を付けてくださいね!」
勇者ちゃんは上を向いた
「そう、アナタのことだよ…悪い虫ちゃん♥️」
勇者ちゃんは魔王ちゃんに気づいてか、木の上をギロリンチョと睨み付けた。
「あわわわわわわわわわわ…!?」
この時、魔王ちゃんは背筋が凍るような感覚を覚えた。
魔王ちゃん大ピンチ…!?
~つづく~
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