第154話 トーホー仕官を求める

俺とアリスとメイドール達は大スクリーンで赤猫(レッドキャット)の臨場感溢れる映画を見ていた。いや、帝国と連合のテーム川の戦いの一部始終を見ていた。


俺はきゅぴぃを抱えもふもふしてアリスの太ももをサスサスしながらコーラとポップコーン(バターしょうゆ味)を食べながら観戦していた。憩いのひと時である。


「あれ逆だよな、アリス。」

「そうですね、ソウシ様。」


ずっとサワサワさすっているとアリスは太ももをすり合わせもじもじしてくる。俺が太ももを手で割り開き内ももの奥の方をさするとアリスは、はぅん!と言って俺にしなだれかかってくる。アリスに唇で優しく耳を噛まれた!


「あむあむ、ソウシ様。アリスはもぅ。」

「アリスのお耳も食べよう。はむはむ。」

「あむあむちゅっ。」

「はむはむぺろっ。」

「あむっちゅる。」

「はむっにゅる。」


こうなると映画そっちのけで耳、鼻、唇、頬と顔中甘噛みしあいっこして夢中で戯れてしまう2人。メイドール達は何故か皆頬がほんのり赤くなり、普段より若干内股ぎみになり俺達を食い入るように見守っていた。


実はメイドールたちの胸にブローチが輝いた頃から毎夜毎夜主の下着が脱衣所の洗濯籠から消えてしまう事件が起きていた。メイドール達が姉妹協定を結んで仲良く順番に主の下着をお使いあそばすのだ。


日が昇る頃には下着は洗濯されており、主の下着の側に寄り添うように自分の下着も干してあるのだ。勿論反対側にはアリスの下着を添えて主を(嫐)←この字のようにサンドしている形だ。アリスは全て知っていたがメイドール達の恋心を酌んで主には黙っていた。綺麗に洗濯されて戻っているので主は全く気が付かないのであった。



そんな不思議な事件が多発しているある日、アメシストが俺の所にやってきた。


「ソウシ様、トーホーと言う方が訪ねてまいりました。如何なさいますか?」

「ああ、かぼちゃが入っているうどんか?」

「いえ、人間でございます。ソウシ様。」

「冗談だ、とりあえず会ってみよう。」



「これは御使い様、聖女様、お初にお目にかかります。私は人物鑑定で有名な酔狂センセより鳳の雛との称号を賜った天才軍師のトーホーと申します。」

「うん、それで俺に何の用かな?」

「御使い様は先の帝国と諸国連合のテーム河における大戦の結果を御存じですかな?」

「ああ、見ていたから知っているよ。」

「見ていたですと?」

「いやこっちの話だ、結果は知っている。その戦がどうした?」

「あの大戦は私が連環の計と言う歴史に残る大計略を帝国に授けたものでして、思惑通り見事帝国が大勝利したのでございますよ。」

「ほう、そなたの計略だったのか。」

「さよう。ですからこの大森林のエリス神殿街でこの私を軍師として雇い入れ、海よりも深く山よりも高いこの智謀をお使い頂ければと訪ねてまいりました。私を得られれば天下を取れると言う酔狂センセのお墨付きも御座いますれば。」

「その酔狂な先生も知らないし、初めて見る人をいきなり軍師に据えるとかさすがに無理だ。どうしても仕官しいのならばオタカ区のサイハテ村3等区長補佐なら空きがある。そこでどうだ?」

「わかりました、そこでひとまず不遇をかこっておきましょう。」

「まあがんばれ。」


トーホーは酒を無心しふらりと赴任して行った。



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