第135話 白黒エルフ懐妊ラッシュ!
白エルフと黒エルフの長が俺を訪ねてきた。
「珍しいな2人で、どうした?森に異変でもあったか?」
「はい、異変と言えばこれも異変でございましょうな。」
「御使い様にご報告がありましてな。区の者の懐妊報告が異常に増えております。」
「さよう、我々のみならず獣人各区にも人口爆発の兆しがございます。」
「そうか、それは慶事だな。種族の栄養状態が極端に改善されるとこういう事はしばしばあるんだ。そうかそうか良いことだこれは。そうだ、気が早いがお祭りをしよう。名前はきまってる。エリス神殿祭だ。」
「「おお、それはようござりまするな。」」
「エリス神殿祭の実行運営委員会は区長会で決めてくれるか?俺はエリス神殿の巫女達に話して箱物や花火やなんかを用意しよう。」
「「畏まりました。御使い様。」」
「ところで白黒エルフの区長よ、口調が変わってないか?以前はじい様の様な喋り方だったろう。」
「御使い様が降臨なさるまで、無為に時を過ごしておりましたもので。」
「さよう、若年寄の様に老け込んでおりしたが、御使い様のお蔭にて。」
「「溌剌とした有意義な時を過ごせるためにございます。」」
「うん、元気な事はとても良い事だ。エリス神殿の守護の未来も安泰だな。」
「お恥ずかしながら私の所もエルリーナの弟か妹が生まれまする。」
「実は私も妻が懐妊しましてな。いやはやお恥ずかしい限りです。」
「そ、そうか。アッチの方も元気なのは良い事だ。うん。」
じいさん達800歳こえてるとか言ってたよな確か。見た目はまだ30前の男にしか見えないし良いのか?エッチをしなければ子供は増えない、だからエッチ推奨なので問題はないのだが・・。エルフ恐るべし!
エリス神殿祭だからエリス様の巫女は絶対欠かせないのだ。白黒エルフの区長たちが辞した後。
「ちょっとアリスとエリス神殿に行ってくる。」
「「「行ってらっしゃいませ、ソウシ様。」」」
隣のエリス神殿に行く、お供はアクアマリンだ。大鳥居をくぐると神殿に来たって気持ちが切り替わるから不思議だよねえ。参拝客が沢山いる、前は獣人ばかりだったが日に日に普通の人間が増えている。参拝客だけじゃなく住民も人間が増えている。何とか国の元伯爵だったエステバンもエリス神殿街で商会を立ち上げたようだ。俺はアリスを連れて本殿奥にある巫女長室に向かう。
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