第123話 使者ペリドット①

ペリドットはワ―レン共和国の使者と共に返礼の使者として貴賓馬車でワ―レン共和国に向かう途中でマーメイド区を通った時。ペリドットと使者一行はシーモンキーと言う多数の魔物に襲われてきゃあきゃあと地上を逃げ惑っているマーメイドたちに出くわした。ワ―レン国の使者が不思議そうに首をかしげる。


「はて?どうしてマーメイドたちは海の中で戦わないのですかね。」

「それは地上ではマーメイドが弱くなるからです。」


と解説に現われたのはマーメイド区の区長マリアンヌだった。


「これは区長さん。逆ではないですかな?」

「いいえ、これで良いのでございます。」


水上要塞が起動し掃射砲のM6(マリンシックス)六連射水陸砲が12門同時に火を噴いた!


ズバババババッ!ズバババババッ!ズバババババッ!


シーモンキーが次々に打ち倒されていく。あっという間に300匹以上のシーモンキーのむくろが出来上がった。


「水上要塞は敵意を持った者に反応しますが、我々より明らかに弱い者には反応しないのです。水中では我々の敵と見做してくれず効率が悪いのですよ。ですから地上に上がって要塞の起動をああして待っているのですよ。」

「そ、そうでしたか。そ、それはとてもご愁傷様?です。」


ワ―レン共和国の使者は意味不明な事を言いだし顔は明らかに真っ青だった。何をそんなに怯えているのだろうか?


何を隠そうマーメイドは海中では亜人と呼ばれるの中では最強の種族なのだ。マーメイドより強大な魔物は存在するが、水中では普通の魔物では全く歯が立たずほぼ無敵状態である。その代り地上に上がると極端に弱くなるのだ。いちばん弱いと言われるハムスター獣人より弱い。か弱いと言うのもあながち間違いではないのだ。


その時沖合から津波の様な盛り上がりが出来て全長300mはあろうかと言う大きなとても大きな長大な魔物が現れた!


ワ―レン共和国の使者は腰を抜かしてワナワナと震える指をさして。


「なななな、なんだあの巨大な化け物は!」

「あれは海の強者リバイアサンです。私どもマーメイドでも単独では到底歯が立ちません。」

「どどどど、どうすればいいんだ?早く逃げねばばばば。」

「水上要塞が始末してくれます。見ていてごらんなさい。」


キュルキュルキュルチェイン!ウィィ・・・ズキューーーン!


主砲のオメガ粒子砲の光線がリバイアサンの頭からしっぽまで一瞬で貫いた!


「はいはーい皆さーん。シーモンキーはあとあとー。先にリバイアサンの回収に向かってー、テキパキねー♪」

「「「はーい、マリアンヌ区長ー♪」」」


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