第116話 貴族は放火魔
その日の夜半、三日月が出た頃三日月貴族ツキミッカがやらかしたと報告が入った。大森林に放火したそうだ。
パールとラピスラズリが見張っていたので、映像リンク攻撃でサファイアが水魔法を浴びせかけて直ぐに鎮火。貴族って放火犯ばっかりだな。映像リンク攻撃とはルビーが豚獣人にメテオ攻撃した時に見せた追跡映像から座標を割出して魔法攻撃する超遠距離攻撃である。ドローンアタックや宇宙衛星からのレーザー攻撃みたいなものと思ってくれればいい。
サファイアとパールとラピスラズラリが俺の所に来て報告した。
「ほ、放火犯は、その場で全員氷漬けに致ししましたぁ。」
「よくやった、パール、ラピスラズリ、そしてサファイア。そなたたちはかわいく美しくぷるんぷるんであるな。」
「「「私たちはソウシ様の御指示通りに動いたまででございます。」」」
「放火犯どもは一晩放っておけ、凍死しようが魔物に食われようがその時は自業自得だ。3人はお風呂にでも入ってゆっくり休むといい。」
「「「はい、有難うございます。ソウシ様。」」」
3人は一礼してお風呂に向かっていった。
次の日、ワ―レンの使者一行はペリドットと貴賓馬車に乗り込み帰って行った。トパーズは輸送機をゴミ爆撃機代わりにしてオタカ王国へ飛び立った。そして放火犯はエルフ機動隊に回収に向かわせた。大森林の小動物系獣人は温厚だが火災に敏感になっている、何かの拍子に獣人たちが集団リンチでもしたらまずい。放火は重犯罪で規定通りに行けば火炙りの刑になるはずだ。
「アメシストはいるか?」
「はい、これに控えております。ソウシ様。」
「放火犯一行はエルフ森林警備隊に回収に向かわせろ。取りあえず城砦区の監獄送りにしておけ。解放してもどうせまた悪さをするに決まってるからな。」
「はい、畏まりました。ソウシ様。」
「それから、アンドロイドールで行政官を100名創造しておく。空白地の暫定統治、住民の各種手続きや民生のこまごまとした事は今後任せよ、統括はアメシストとする。」
「はい、お任せください。ソウシ様。」
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