第42話 マーメイドとビキニと要塞②
「危ない所をお助け頂きありがとうございました。私はここの長であるマリアンヌと申します。あなた様は?」
「俺はソウシ、こっちはアリス。エリス神殿街から遊びに来たんだ。」
「先ほどクラーケンを倒したそのお力、もしやあなた様が噂のエリス様の御使い様と聖女様では?」
「エルフが勝手に言ってるだけだよ、ところでエリス様を知ってるのか?」
「はい、ダークエルフの里のものが来まして噂をしていたのです。我ら万物の創造主たるお方だと。近く参詣に参りたいと思っておりました。」
「そうか是非来てくれ。噂は案外早く広まるものなんだな。ところで今から浜焼きしようと思うんだけど君たちもイカ焼き喰うか?」
「え?いや、はい、御相伴にあずからせて頂きます。サハギンも焼きますか?」
「おうふ、俺はあの魚は食べられないんだ。君たちは食べれるならば好きにするといい、あの魚は全部あげるから使い道があればどうぞ。要らなければ腐る前に燃やすから。」
「御使い様が折角下されたもの、有難く頂戴いたします。」
悪いけどあんなキモい魚なんか俺は食えないよ。人間の手足はえてるんだぜ?しかもすね毛が生えてたし。ムリムリ><
「よし、今から浜でイカ焼きするぞ、準備せよ。」
「「畏まりました。」」
マーメイドさん達と浜焼きパーティを楽しんだ。しょうゆの焦げた香とマッチしてイカうまい!噛めば噛むほど味が出る。クラーケン最高だな。マーメイドたちは例の魚を喜んで焼いている、人間の手足を焼いているような絵面でちょっとしたホラーだ。周りは色とりどりの貝殻ビキニの若い女の子ばかりでキャッキャウフフしている、良い目の保養になったよ。
「ところで御使い様、折角のエリス様のお計らいで御使い様が来てくださいましたこの機会に、我らもエリス神殿の庇護を受けさせて頂きたく思うのですが如何でしょうか?マリリン来なさい。」
「はい、お母様。」
「この子はマリリンと言いまして私の娘です。エリス様にお仕えさせて頂ければ光栄でございます。」
髪の色が違うだけで族長にそっくりだ。2人とも年齢は16,7歳くらいにみえる。
「双子ではなく娘なのか?」
「はい、マーメイド一族は女しか生まれず、死ぬまで容姿は永遠の17歳のままなのでございます。」
「女しかいないのにどうやって子供を増やすんだ?」
「年頃になると卵を産みます、それ以上は女の一族の秘伝故ご容赦を・・。」
「いやすまん、興味があっただけで、女の秘密を探るつもりはないんだ。」
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