異世界転生物に突っ込む!

春宮 菜音

チート・ハーレム編

第一遍

異世界転生物。それは、

冴えない、陰キャラの、いいところがほとんどない主人公。

そんな可哀想な主人公が、神などの手違いやらで異世界に転生。完璧な容姿と力を手に入れ、異世界で無双し、自分を好いてくれる可愛らしいor綺麗な女の子たちと――――いや。これ以上は言うまい。

とにかく、異世界転生物のポイントは

・現実で上手くいっていない主人公

・神さまの手違い☆

の二つがかみ合っているものがほとんどである。

一つ、例文を筆者も書いてみるとしよう。


“「ごっめーん☆私の手違いで君、主人公君が死んじゃった(てへぺろ)」

「お詫びに、異世界で転生させてあげる♪」

「色々便利な能力とか、つけておいてあげたからさ、ごめんねぇ、ばいばーい♡」


「これが、俺……」

「『ファイアーボール』!……あれ、結構強い、のか……?」

「いや、俺は静かに過ごしたいだけだから、勇者とかはちょっと……」



―――「主人公様!わたしをあなた様に仕えさせていただきたいのです!」

「主人公、あんた光栄に思いなさい。わたくしが直々に……」”


あーーーーーーーー。ちょっと台詞を書いてみただけで胸やけがしてきそうだ。そんなうまいこと行くわけがないだろうに!

今回は例文として

・鈍感主人公

・ハーレム

・チート

などの設定を織り交ぜてみたが――――――無理無理無理無理無理無理無理無理!

ごほん。ここでは咳払いは必要ないのだが、あえて書いてみる私である。

取り敢えず、一つずつ突っ込んでいこう。

まず、「手違いで主人公が死んだ」問題。

ここではファンタジーなので、魔法やら神やら普通仏教のはずの輪廻転生やら全部ひっくるめて◎!として考えると。こんなハイテンション神なら、結構な数手違いで殺してそうだというのが筆者の主観。

そして、客観的にみるとやはり『そんな都合のいいことは起こらない』の一言に尽きるであろう。

そして「主人公が転生してそこそこイケメンになっていた」問題。

確かに手違いのお詫びなら有り、なのか……?というのが筆者の主観。

そして、客観的に見てみると。『うっせええぇぇぇ!そんなんで顔面よくなってたら誰も苦労しねえよ!もう全員死んで生まれ変わって顔面偏差値爆上がりだわ!』である。

確かにそうならば、筆者だって一度は転生してみたいものである。

話は変わるが、筆者は男?女?と気になった読者もいるであろう。い る で あ ろ う ?

答え、筆者は女である。正真正銘の。

じゃあなぜ「一度は転生してみたい」のか?

決まっている。筆者だって美人さんとかかわいい女の子にちやほやされたい。

――――――今、「べっ、別に引いたとかそんなんじゃないんだからね!」と思ってマウスまたはスクロールしていた指をバツ印に置こうとしたそこの君!いいじゃないかだれだってゴツイ筋肉マッチョに微笑まれるより可愛い女の子に微笑まれたほうが嬉しいだろうそうだろう。

……ごほんごほん。

本日二回目の咳き込みが出たところで、『異世界転生物に突っ込む! 第一遍~チート・ハーレム 01~』は一旦切るとします。

また、『異世界転生物に突っ込む! 第一遍~チート・ハーレム 02~』でお会いしましょう。


筆者⇒春宮菜音

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