Prolog②

突然ですが、私には幼馴染が居ます。

しかも男の子です。

幼馴染と言うこともあり、私は異性として彼を見ることが出来なかった、中学2年の夏までは。

男の子は中学2年生にもなれば、ほぼ必ずと言ってもいいほど来るものがある。

成長期だ。

身長や体格だけでなく、変声期、つまり声が変わるのである。

今まで弟のように接していたが、ある日、私は見てはいけないものを見てしまった。

春木が自慰行為をしている所を……

正直なところ少し引いたが、それよりも私の中の興奮が抑えられなかった。

私は、自分の部屋に戻った時には、もう抑えられなくて、欲を解放していた。


「はぁ、はぁ、んあっ////はぁっ♡……」


気が付いた時には、シーツに少しだけシミが付いていた。

あーあ、私、やっちゃったんだ……

正直な事を言うと、初めて自慰行為を行ったのは小学校6年生の時。

その時は、好きになった男の子が、私の友達と放課後クラスでキスしているところに出会してしまった時だ。

友達に取られたのは悔しかつたけど、それ以上に私は興奮してしまったのである。

その時、学校のトイレの個室に篭って、してしまった。

その時は、余りの気持ち良さに声が抑えきれず、トイレの外まで声が漏れていた。


「誰か残っているのか!!」


その声に反応することも出来なかった。

そして、私は1番の失敗をしてしまっていた。

鍵を閉め忘れていたから、男性教師にしているところがバレてしまい、そのまま半ば強引にその男性教師にファーストキスと初体験奪われてしまった。

更にいえば、その時顔も写っている写真と動画を撮られていた。

3回、しかも連続で胎内なか射精された。

その日は帰ってからすぐにお風呂に入った。

あんな最低な男のが私の胎内なかに残っていると感じると、気持ち悪くてしょうがなかった。

でも、私の体は胎内なか射精される感覚、気持ち良さを完全に覚えてしまっていた。

だから、浴槽に浸かった時に我慢しきれずに自慰行為をしてしまったのだろう。

その日は、春木ママと春木パパが出張だったから、春木が泊まりに来ていた。

私がお風呂から出ると、もう既に春木は眠っていた。

本当に寝顔が可愛い。

私は春木の隣に寝て、春木をギュッと抱きしめた。

春木の暖かさが、パジャマ越しに感じることが出来たが、春木に異性としての感情を向けることはこの時はまだ出来なかった。


それからの放課後は、毎日のように教師と交わることになった。

私が初めて生理が来たのが中学1年生の終わり頃だったのが本当に良かったと思っている事である。

小学校卒業と同時にその男性教師は別の女の子をレイプして逮捕された。

私の方は、中学に上がってからは、教師との関係が無くなり、一時的な欲求不満に陥ったが、入部したバドミントンに打ち込み、段々と性欲も無くなっていった。

でも、あの日あの光景を見て以来、私の性欲はまたしても溢れ出てきた。


「本当に私って欲深いのね……」


もう、自分でも笑うしか無かった。

こんなにも性欲が抑えられなくなるなんて……


「……私、春木が好きなのかもしれない」


この時、初めて春木への気持ちが理解することが出来た。











Prolog 紗芽目線________

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