第15話 ごめん

夜ってこんなに暗かったっけ?

バイクのヘッドライトってこんなに暗かったっけ?

前方の道が右へ曲がるのか、左に曲がるのか分かりません。

13年前は、分かった・・・様な気がしますが・・・

真っ暗な山道で、先行車が居ないと、道が見えません。。。

ただ・・・

車のペースについて行けません。

13年前はついて行けた様な気がします。。。たぶん。。


そんな思い出が頭に浮かびながら、山道のバイパスを走行しています。

走馬灯なのかも知れません。


小雨もあり、車道の端になる白いラインは滑りそうで怖いです。

このバイクのタイヤもツルツルなので、怖いです。

道も見えないし、コンディション悪いし、震えているし・・・


とりあえず、一回止まろう。

横道に逸れれる場所があったので、一旦退避。

GoogleMapで先の道がどうなっているか見てから進もう。


とりあえず、集団の最後尾に付けたいので、車列のタイミングを見て合流します。


しかーし


ついて行けません。

ブレーキかけると滑りそうな恐怖にかられ、車との車間距離は十分すぎるほど取ります。

コーナーが続くと前方の車はもう見えません。。

前方の車が見えなくなると、もう道が見えません。

暗いので、別の意味で怖さもあります。。。


そんなノロノロ運転していると後続車から鬼の様な煽り。。。

横道に逸れれる場所があったから、退避。。。

タイミング見て、再度合流→煽られ→退避。。。

夜間走行のバイクの暗いライトで真っ暗な走り慣れていない山道。


13年ぶりでは、マジ見えません。


あーまた、後続車が迫ってきました。

ノロノロ走っている僕が悪いです。

もう勘弁してください。。。。


ごめん。。





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