第3話 現状把握→男の浪漫(?)



次は武器庫のリストか。


うん、ここでこうやって見るのもいいけど

こーいうのって触ってみたいよね。


「ミネルヴァ、武器庫へ移動する。

 直接触れて確認する」


【了解致しました】


コツンコツンと廊下を進み、

途中から面倒くさくなったので、走った。


しかし息切れはしていない。


「うーん、惚れ惚れするくらいハイスペック」


【船長】


おわっっっっ。


びっくりするわっ!


「な、なに?」


【伝え忘れていたのですが、船内にであれば

 ロックの掛かっている所以外のどこにでも

 瞬間移動が可能です】


そんな機能あったな!現実だから忘れてたよ!!


「それを早く言えっっ!」


【申し訳ありません...】


「あ、そんなガチ目に怒ったわけじゃ...

 そ、そうだ!武器庫案内してくれよ!」


【了解致しました。ドアが開きます。

 開閉に注意下さい】


そして案外小さなそれでも大きい扉が左右に

ぷしゅーと音を立てて開く。


な、中はデカかった。


言うなれば、

室内超巨大立体駐車場みたいな外見。


そこを四輪やホバーのロボット達が

軒並み管理している。


「ほえ〜...」


ゲームの中で見た事があるとは言え、

実際に見ると興奮度が違う。


「ふおお...!」


まずはどれから触ろっかな〜。


あ、ちなみにリストはゲームのまんまだった。


軽く軍隊が完全武装&

特殊部隊作成出来そうな

量の割に武器庫を三分の一程度

しか占めてない。


すげーよなこの船。


「ハンドガン的なものはどこら辺だ?

 出来るだけ反動が軽いやつ」


【了解致しました。

 検索中..こちらはいかがでしょう】


足を向けるまでもなく

四輪ロボットが運んでくる。


おお、これは星4武器。ちな最大星数は6。


名称は忘れたが、軽く取り回しがいい割に

かなりの威力&命中率を誇る小型レールガン。


実際のレールガンの反動は

すごい気がするが、

さすが星4だけあってゲームの謎化学で

反動は軽い。

ガスガンといい勝負するくらい軽い。


どっか撃てるとこないかな〜...


確か、訓練部屋とか有ったよな?


「訓練部屋への移動を頼む」


【了解致しました】


俺の足先から光になって崩れていく。

ちょっとこえ〜...









ふむ、ここが訓練部屋か。


トレーニングコーナーから射撃場、芝生の

グラウンドまで。至れり尽くせりだな。


早速射撃場に向かって、レールガンを構える。


結構重そうな見た目ではあるのだが、

軽々持てる。


言うなればセミオート銃で、14連発が可能だ。


的の一つに狙いを定め...撃つ。外れる。

撃つ。外れる。撃つ。外れる。


「......。」


まぁ、そーなるかー...と内心思っていると。


なんの音も発さずに目の前に

光るメッセージプレートらしきものが現れる。


〔warning!

 本来あるべき記憶が存在しておりません。

 修復しますか? YES or NO〕


ん?取り敢えずYESかな。

損しそうにない内容だし。YES、っと。


いや、めちゃくちゃトラウマな記憶とか蘇るのか?

でも、そんなプレイしてないし。


〔修復を開始します〕


ちょっとあって。


〔記憶及び身体技能の修復が終わりました。

 個体名「朱弧」の射撃技能及び戦闘技能が

 回復しました。特別措置を終了します〕


と出てきた。なるほど、ありがたい。


これで、

ゲーム内の朱弧並みに撃つ事ができるのか。


俺は全ての動作が

別次元めいた速さを持つこのゲームで

FPS上級者並みの射撃精度を誇っていた。


普通仲間も巻き込む可能性があるし、

普通近接メインで

遠距離は牽制というのが普通だった。


銃撃メインで戦闘はNPCのする事と

囃される事が多かった。


まぁ俺は近接も遠距離も両得意だったのです。


と、それは置いといて。


先ほどと同じ様に構えようとして...

体が動く。利き腕である右腕に頬を添え、

足を前後に肩幅ほど広げ、片膝立ちする。


ここまでを時間にして約0.3秒。


刹那、電磁によって超加速された弾丸が

五つの的の中心に吸い込まれる。


次の瞬間、俺は無意識に息をつく。


「ほぉぉ...」


す、すげぇ。

心で思ったところにそのまま打てた。


なんと言うか、今までの朱弧の経験が

染み付いている感じというか。


記憶が流れ込んでるとかではないんだけど。


撃つと意識した瞬間、鈍間になった世界で

最適解を己の体で弾き出せた感じ。


こりゃあ良い。ていうか楽しい。


まぁ、武力は問題ないだろ。これは。


的、木っ端微塵だし。


ウエストポーチから

マガジン取り出して差し替える。


銃をベルトに下げ、

次は何をしようかと思案をめぐらせた。





キャラクターNo.1

名前:朱弧 種族:妖狐

性別:男性 年齢:15歳(精神年齢28歳)


「ゲーム」の世界の

2位プレイヤーアバター。

3位のプレイヤー、

7位のプレイヤーとクランを組んでいた。

プレイヤーが死後、

アバターに乗り移った姿。

壮絶な戦闘技能、操縦技能を持つ。


備考

まぁ…常識人。(元は)一般人、凡人。

容姿端麗、儚げな糸目の細身イケメン。

ポニテ。

爆ぜろ。


生前の名前は展開があるまで明かすつもりは

ありません。

ゲームの名前は良さげなのを考えたら

送ってもらえるとありがたいです。

そしてこの小説は僕の夢をぶっ込みました。

ゲーム一切やってないですけど。

スマホゲーすら入れさせてもらえないんですけど。

やらないというより出来ないんですけど!

小説投稿も隠れてやってます。趣味です。

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