スタンピード〜英雄譚の始まり
「きゃぁぁぁー」
少女の叫び声が聞こえた。
ミハイルの行動は迅速だった。
「おい。ヨハンを連れて戻れ。
俺は助けに行く。ついてこい。」
素早く指示を行い、駆ける。
しかし、ヨハンは命令に反して
ミハイルの後を追った。
兵士は、ヨハンのあまりに速い動きに
遅れを取り、後を追っていくしかなかった。
--------------------
ミハエルは、少女の元に辿り着き愕然とした。
なぜ、モンスターがここまで大量にいる!?
細身のメイド服の少女はお尻を地面につき、
腰が抜けて震えていた。
高価な服を着た少女は、
剣を握りメイド服の少女の前に立っていた。
ミハエルは素早く少女のもとに駆け寄り、
モンスターから素早く逃がした。
残ったミハエルは、
モンスターの討伐に挑むのであった。
--------------------
逃げ出した少女2人は、
怯えながら辺境伯領に向かった。
その時、ヨハンは出会った。
お披露目会であった少女と。
少女は叫ぶ。
「侯爵様が、1人で100以上の魔物
と戦ってます!!!」
「助けてください!!」
ヨハンは、2人の兵士に告ぐ。
「父上を助けろ。
父上の命が最優先だ!」
兵士2人は迷った様子を一瞬見せたが、
ヨハンの醸し出す雰囲気に呑まれ、
すぐに向かった。
ヨハンは、2人に告げた。
「何があったかはわからないが、
すぐに死の森を出る!」
2人の少女は頷いた。
ざっざっざ
ざっざっざ
ざっざっざ
全力で駆ける3人の子供。
その様子を凝視する魔物が居た。
ミノタウロスである。
本来、死の森の入り口付近には居ない。
魔物の群れと関係があるかは、謎だ。
ミノタウロスは、足音を消して
ゆっくりと歩き、3人の前に現れた。
小さい石を全力でメイド服の少女に向けて
投げたのである。
ヨハンは気付き、メイド服の少女を突き飛ばした。
だが、右太腿の一部を抉られてしまった。
.....
ミノタウロスは中級から、
上級に至る最初の関門であり、
今のヨハン達では勝てない。絶対に。
死の森のミノタウロスは知能が高いと
言われており、前述の攻撃がまさしく
物語っている。
絶望感が蔓延していた。空気中の至る所に。
メイド服の少女は思った。
死にたくない。痛いよ。歩けない。
銀髪の少女は思った。
ははは...こんな化け物になんで遭遇するのよ
ただ、お母様の病気を治すために薬草が
欲しかっただけなのに....
そして、ヨハンは思う。
格上との闘い。
一歩間違えれば確実に死ぬ。
命と命の賭け合い。
これこそを求めていた。
こいつを喰らう。
ヨハンは語る。
「俺が闘う!隙があれば直ぐに逃げろ。」
少女達は、ヨハンの醸し出す雰囲気に
呑まれた。
有無を言わさない、傲岸不遜、唯我独尊
なその態度に従った。
従わざる負えなかった。
これから始まる神聖な闘い。
英雄譚の一部を!
自分たちは独占できるのだから!
___________________
ヨハンの容姿について説明します。
紺色の髪、エメラルド色の瞳、
整った可愛らしい顔立ち。
書き続けるかは、
コメント、いいね、フォロー次第で
決めるので、宜しくお願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます