はじめての魔物討伐
春雷が轟き、田植えが難航している頃。
ヨハンは7歳になった。
相も変わらず、剣を振っている。
剣を毎日振るヨハンを眺め、
ミハエルは遂に魔物狩りの許可を出した。
「ヨハン。今日の午後、魔物狩りに行くぞ」
ヨハンは右手の拳を握りしめ、
頭上に掲げ、叫んだ。
「よし!父さん早く行きましょ!!」
ミハエルはその様子を見て、
微笑むのであった。
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午後2時
ミハエル、ヨハン、辺境伯の兵士2人で、
死の森に出発した。
ミハエルは厳粛な雰囲気を醸し出し、
死の森の危険性について語る。
「死の森に出る魔物は下級であっても
並の兵士では勝てない。」
「今回はゴブリンを狩る」
ヨハンは楽しそうに頷いた。
「わかった!」
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死の森探索30分後、ゴブリンを見つけた。
ゴブリンは黒色の肌をし、
下半身に錆びれた布を巻き、
木の棍棒を担いで、1匹で居た。
ミハエルが指示を出す。
「ヨハン、1人でやってみろ!」
「俺たちは、いつでも助けられるように
近くで控えておく」
ヨハンは、ミハイルの言葉を聞き
ゆっくりとゴブリンに近づいた。
突如地面を縫うように走りだし、
ゴブリンに切りかかった。
ゴブリンはなんとか剣を棍棒で受け止め、
そのまま振り回す。
しかし、ヨハンは事前に察知し、前転する。
その最中にゴブリンの背中を切り裂いた。
ゴブリンは呻きながら、棍棒を落とした。
その機会を活かし、素早く駆け寄り
首を落としたのだった。
ミハイルは想う
戦闘センスが半端じゃない....
辺境伯の戦士は驚愕する
これが7歳の動き!?....
成人後が楽しみだ...
一方、ゴブリンを討伐したヨハンは
眉間に皺を寄せ、溜め息を零した。
はぁ...弱すぎて..つまらない
命のやりとりをしたい....
刺激が足らない。
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書き続けるかは、
コメント、いいね、フォロー次第で
決めるので、宜しくお願い致します。
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