第4話 魔法の特訓!

次の日の朝は早かった

基礎体力を上げる為のランニングから始まり,腕立て伏せなどの自重トレーニング,瞑想

計2時間

終わり次第朝食,そして魔法の練習


イクセルはナザバルに一本の木の杖を渡された

「杖と言うのは魔法を安定させるために使う事が多い,というより一度も魔法を使った事がない人でも使えるようにする為のものと考えて貰えば良い,また杖の他に魔導書を使う者も居る」


成る程な,だから俺が見てたアニメでは杖を使う描写が少なかったんだとイクセルは思った


杖を握ると身体の中に何かが入って来るのが分かった

「それがマナだよ」

とエクが言う


基本は体内にあるマナを使うが,イクセルの体内にはマナが無いため体外にあるマナを使う


「魔法にはイメージが大事,マナは魔法の油のような物だよ」

とクロノス

「それは僕がクロノスに教えた奴でしょ?」

「ワシがお前達三人に教えたんじゃがな」

「まぁそうね,知識は共有しないと」

「初めは火の球フレイムボールをやってみようかの」

「初級魔法だし大丈夫だろ!」

「コツはしっかりイメージする事,火はどうやって燃えるのかとか,何が必要かとか。イメージ出来たらフレイムボールと詠唱するのじゃ」

「よしっ!やってみる!」


この時イクセルの頭の中では…

やっぱ火はだよな…

何燃料にしようか…

王道の木材?いやガス?それともガソリン?

日本の火力発電の主な燃料はLNG液化天然ガスだからやっぱガス?

理科の実験でも使ったしガスで良いか!

よーしやるぞー


火の球フレイムボール!』

『えぇぇぇぇぇ!!!!』

エク以外が驚く

「これは…流石に…ねぇ…」

「初めてでこれはヤバ過ぎる…」

「やっぱ地球ってエグすぎるよ…」

「まさかここまでじゃったとはのぉ」

クロノス,ガレティア,ルマ,ナザバルの順だった


出たのは火の球フレイムボールなんかじゃ無く灼熱の弾幕バーニングバーレッジだった…

しかも蒼い炎を纏っていた


「今のはガスを燃やし空気多めにしたね?」

「よく分かったねエク」

「だって僕も学校で使ったし」

「あっそうか!」

「それじゃ別の魔法やってみようか!ここじゃなんだし場所移動しよう!瞬間移動テレポート


平原に飛ぶ


「それじゃ次水属性ね!」

「オッケ!詠唱は?」

「んーアクアガンにしようかな」

「アクアガンね」


水の銃アクアガン!』

「!?弾の数が多い!?」

普通の水の銃アクアガンの様に見えたが実際は水の機関銃アクアマシンガンと言う上位の魔法だった


「次は2属性一気にやってみな,多分出来るから」

「次は…」

「今回は自分でやってみようか」


「ワシ要らんかったのぉ…」

「まぁまぁ,だけどここまで凄いとはね」


「風と地だっけ?まぁやるか…」

「『風の癒しウィンドヒール!』そして『大地の護りアースプロテクション!」


「ほぅ,攻撃魔法じゃなく守備系か…良いね!」



すると何処からか4人の精霊が現れる


「おぉ…これは四大精霊様,どうしてここに?」

目の前に居たのは四大精霊の

火の精霊サラマンダー

水の精霊ウンディーネ

風の精霊シルフ

地の精霊ノーミード

だった


地の精霊はノームって皆んな思って居るだろうがノームは男性形であり,ここでは女性だったのでノーミードで合ってる


「その子の魔法が凄すぎて来ちゃった!」

とシルフ

「シルフちゃんしっかり説明しないと…」

ウンディーネだ

「その子イクセル=ザーロイトの魔法に惹きつけられて来ました,私たちと一緒になりませんか?」

ノーミードが説明する


「一緒に…?」

「何エロい事考えとるんだよ!」

と周りにツッコまれるイクセル


「まぁ契約って奴よ」

サラマンダーが言う


「四大精霊様は気に入った者としか契約しないって話じゃ,イクセルこれは契約すべきだと思うぞ」

「そうだよ!」


「それもそうだね,お願いするよ!」


「それじゃ右手を出して!」

シルフに言われるままに右手を出すイクセル


四大精霊達は宙に浮き光り始める


光が強く皆が目を瞑る


光が消えイクセルが右手を見ると手の甲には紋章があった

「それは契約の紋です,普段は四人一気にって事は無いので別々の紋章なのですが,今回は四人の紋章が合わさった紋になってます,これで契約完了です」


「分かった!これから宜しくサラマンダー,ウンディーネ,シルフ,ノーミード」


「後これから杖を使わなくても大丈夫なはずです…私たちのマナが常に体内に流れる様になるので…」

とウンディーネが言う


「それじゃこれはお守りとしてもっておこう」

木の杖をお守りとするイクセル


この四大精霊達と契約した事がのちのちの物語に響いてくる事は四大精霊達も分からないのであった

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