第2話 いざ村へ,そして分かる真の能力
「大丈夫かい?」
と俺に男の子が手を差し伸べた
「あぁ、有難う」
「ちょっとエク〜!私が撃つよりエクが撃った方が速いのに私に頼んだの?」
後ろから3人来る
「実は、僕遠距離が苦手なんだよね,あそこで外したらこの子に当たってしまう,だからルマに頼んだの」
「あっごめんごめん,僕はエクステン=ウィレーズ魔法使いさ,君は?」
「俺は,松本舜18歳」
「その名前もしかして君,地球の日本から来たかい?」
「何でそれが!?」
「僕も同じ日本で生まれたからだよ,まぁ僕の場合は死んで異世界転生だけど,転生した理由は分からないけどね」
「てか,この子行く場所無いんじゃ無い?」
「そうみたいだね,僕の家に来るかい舜」
「有難いけど…迷惑にならないか?」
「そんな事ないさ!家に行く事で決定!」
「もう,クロノスが決めてどうするのw」
まぁ皆んな良い人そうだし俺はこのエクステン=ウィレーズの家にお邪魔する事にした
道中
「私はルマ=リーナイト,気軽にルマって呼んでね」
「私はガレティア=アルロス」
「そんで俺がクロノロス=ヴァーリル,皆んなからはクロノスって呼ばれてるぜ!」
「僕らは全員19歳宜しく」
軽く自己紹介が終わった所で,俺の今までの事を話す事にした
パラカヤの女王,アドミルトに召喚された事
パラカヤが戦争をしている事
俺が魔法適性無しで追い出された事
「パラカヤってヘズシルと戦争中のとこよね!?最近押され気味って聞いてたけど,まさか異世界から召喚してたなんて…」
「しかもあの平原で多数の人が亡くなってるって事も聞いたぜ」
「今回の舜みたいに魔法が使えないとあの平原に取り残していたって事だね,これで全て繋がったよ。でもパラカヤの水晶ってあまり正確じゃ無いから僕の家に行ったら再度検査してみようね」
エクが言う
「そうねぇ,てかナザ爺がパッと見ただけでも分かるんじゃ無い,それじゃ早速王に言いに行きますか!」
ルマが喋る
「っとその前に君のその名前じゃまず怪しまれる,名前を変えよう」
「んーそれじゃ,『イクセル=ザーロイト』ってどう?略してイクサ」
「良いんじゃないか?舜はどう?」
「俺も良いと思う,今日から俺はイクセル=ザーロイトだ,宜しく」
「所でエク,日本生まれって言ってたけど西暦何年だったん?」
「ん?僕が居たのは21XX年だった筈だよ」
「マジ!?俺も同じ!」
「って事は,『原子戦隊エレメンター』とか知ってる?」
「知ってる!『元素の力で悪を粉砕!原子戦隊エレメンター』でしょ!見てたわ〜」
「もしかして特撮好きだった?」
「相当なオタクやで!」
「どの作品好きだった?」
「んー悩むなぁ,そうだ…」
2人の話について行けない3人
「なんかエク舜と会ってからめっちゃ生き生きしてるね」
「そりゃそうでしょ,こっちの世界来てから好きな趣味の話できなかったんだもん」
「少しくらいは良いんじゃ無いかと私は思うぞ?」
「だよね〜」
と少し笑いながらクロノスが言う
「そろそろ着くよ,ここが僕達が育った村『ダラーガ』だよ」
「ようやく着いたね久々に皆んなに会って来よう〜!じゃねまた後で」
「私も家族に顔見せてくるよ」
ルマとガレティアと別れる
「それじゃ僕達は我が家に行きますか」
「所でクロノスは家族に会いに行かなくて良いの?」
「あぁ,俺はこの村出身じゃ無いんだよね,王都ヘズシルにある『リバティスロゼッテス』って学校で知り合ったんだよね」
「ここが僕の家だよ,それじゃ入るか。ただいま!」
「おかえり!エク兄!待ってたんだよ!」
「クロ兄もおかえり!早く遊ぼ!」
「はいはい分かったよ,でも少しナザ爺達に用事が有るから先にクロノスと遊んでてね,クロノス頼んだ!」
「それじゃ〜皆んな〜外行こうか〜!」
「あらエク帰って来たのね,お帰り,あらその後ろの子は?」
「どうも俺…いや自分はイクセル=ザーロイトと言うものです,途中でエク達に助けられて…」
「僕の家族には本当の事言って大丈夫だよ」
とエクが言う
「えっと…本当は松本舜って言います,本当は別の世界で暮らして居たんですけど,召喚されて来まして…」
「召喚されたって事は身寄りが無いしほっとく訳にも行かないから連れて来ちゃったって訳急にごめん」
「良いのよ,困った時はお互い様って言うじゃ無い?これから宜しくね舜君,って思ったけどどっちで呼べば良いのかい?」
「少し事情が有るのでイクセルでお願いします」
「分かったよ宜しくイクセル君」
「こちらこそ宜しくお願いします」
「所で母さんナザ爺居る?」
「いつもの部屋よ」
「ありがとう母さん」
「所で晩ご飯は5人分多く作れば良いのね?」
「そうだ…ね,宜しく!」
「ナザ爺入るよ」
「おぉエクおかえり,その後ろの子は誰じゃ?」
「自分は松本舜と申します,今はイクセル=ザーロイトと名乗っています」
「こいつ異世界召喚者なんだってさ,んで召喚されてすぐ魔法適性見たらしいんだけど適性無しって出て追い出されて居たから連れてきたって訳」
「ほぅ,それってどこの国じゃ?」
「それが面倒な事にヘズシルと戦争中のパラカヤ」
「最近やけに押され気味って耳に入って来てたからなぁ,もっとバシバシやらんと行けなかったのかって悩んどったんじゃ」
「パラカヤの水晶ってあまり正確じゃ無いじゃん?だからここでもう一回調べようと思ってね」
「成る程それが良いな,すぐ準備すらから待っとれ」
「それじゃ皆んな呼んで来ますか,イクサはここで待っててね」
直ぐに皆んな集まって来た
「それじゃ手を触れて」
俺はゆっくりと水晶に手を触れた
水晶から黒い霧が出て来る
「なんと…!?」
「ウッソだろこれ!?」
「まさかとは思ってたけどここまでとは…」
「まさか闇属性適性だったなんて!?」
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