【追放された俺だが直後に神からもらったスキル「複製」で最強になります】予告版

オニギリ

第1話

俺の名前は{アニス・ユリウド} 18歳の男だ。

国の管理下に置かれているパーティー【オークターレジェンド】はパーティーメンバー全員、冒険者ランクで言うところのSランクばかりの化け物集団であり俺自身、特にすごいスキルや能力があるわけではないがこの国のヒーラーが少ないというただそれだけの理由でこのパーティーのヒーラーとして所属している

  

そのパーティーの拠点に向かうときにことは起きた


「お前がアニス・ユリウドだな」 

突然後ろから声がした…振り返り見てみるとそこには金属の防具を着た騎士が10人ほど居る

防具の胸のあたりにある国章を見る限りどうやら俺たちが住む国(ルメリア国)の騎士団らしい



「はいそうですけど…俺に何か用ですか?」


ほかの騎士よりも高価な防具をつけている騎士が近づいてくる。おそらく騎士団のリーダーであるのは間違えない

「貴様には国王様より逮捕命令が出ている」


「えっ 何言ってるんですか?」


「犯罪者と話している時間はないおとなくしついてきてもらおうか」

そう騎士が言うと周りにいた騎士たちが俺に縄をかけようとしてくる



「やめろ!放せってなんで俺を捕まえようとしている!?」


「抵抗するな!! 仕方ない 睡眠魔法を」


足元に魔法陣が出てくるそれを見た瞬間意識が遠くなってしまった


「いきなりなんで……」


バタッ





―ここは…どこだ…?


気が付くと王室の一角にいた。

目の前には国王、貴族、パーティーメンバーが居て全員俺を見ている


立ち上ろうとしたが手足には縄がかけられていて動けない。どうやら俺は捕まってしまっているようだ

だが捕まった理由がわからないので国王に素直に聞いてみることにした



「もしかして…俺何かやりました?」

そう聞くとこの場にいる皆、全員が睨み始めた



すると突然

「その様子だと反省の色が見えん。アニス・ユリウド お前は殺人未遂の疑いで国外追放の刑にする」

王室の一角で国王の声が響き渡った



え…?

国王の発言は俺の想像の斜め上をいった


どうやら俺は殺人未遂の疑いで国外追放されそうになっているらしい



「待ってください 国王様 俺が殺人未遂ってどういうことですか?」


何故、殺人未遂を疑われているか、俺には全く見当がつかなかった


「とぼけるな! 犯罪者!!俺らの大事なレインを…」

そう絶叫したのは同じパーティーで剣士をやっている幼馴染のロイだった。ロイは国王に認められた剣技スキルを持つ、この国で一番の剣士とも国中で呼ばれている


「俺がレインに何かやったのか?」

レインは同じパーティーでタンクをやっている仲間で防御力が高くこの前の対人練習でロイの攻撃を耐えきった唯一の人間、おそらくこの国で一番のタンクだ


「いい加減しろよ お前がレインに毒薬を飲ませたんだろ!!」

怒った顔をしながら彼は言う


「毒薬?そんなもん俺は飲ませてない」


「チッ」

ロイが立ち上がり俺の目の前まで歩いてくる

そして次の瞬間…

 

バコォォォォォン!!


激しい音を立てながら顔を地面にたたきつけられた


「お前いい加減にしろ 次嘘ついたらさらに痛めつけるぞ」


意識が痛みで飛びそうな中言った

「俺は…レインに毒薬なんて飲ませていない…」


ロイが俺の顔をつかんだ所で彼女が言った


「国王様、私見てましたわ ユリウドがレインの飲む水に毒薬を混ぜるところを…」

彼女は{デリス・ローズ}というこれまた幼馴染の魔法使い。大量の魔法スキルを所有していながら全ての魔法を完璧に操ることができる凄腕の魔法使いだ



「嘘だ!!ローズ、なぜお前が嘘をつく俺は毒薬なんて飲ませてなんていない!!」


「うるせぇ!!」

バコォォォォォン!!

ロイがさらに俺の顔を地面に叩きつける


頭部から血が流れだし、激痛が走る


――痛い…このままじゃ死ぬ



「ロイ、そこまでにしなさい、これ以上暴行するとあなたも犯罪者にななりますよ」

ローズに助けられたというべきか…さっきの発言、こいつのせいで苦しくなってしまった

恐らくこの場にいる全員俺の言うことを聞いてくれないだろう


それを聞いたロイが舌打ちして戻っていく


「アニス・ユリウド お前殺人未遂の疑いで国外追放の刑にする」

王が立ち上がりそう言った


「待ってくれ本当に俺じゃない…誰か…誰か俺の言うことを信じてくれよ…」


「睡眠魔法をかけて外に連れていけ」


――なんでだよ…


またも俺は睡眠魔法によって眠りについてしまった





どこだよ…ここは…

光に包まれた世界ここは夢の世界だろうか…とても体が軽い


「ここは天界よ! ―それよりあなた、とても可哀そうだわ…」

声がした方向に振り向くと、そこには銀髪の紙を長く伸ばし真っ白で美しい翼をもつ小さな少女がいた

見た目は完全に10代前半で背丈は俺より少し小さいくらいだろうか。そんな小さな彼女が深呼吸し、語り始める


「私は、全知の神 アマリス」


「アマリスってあのアマリス様か?」

アマリス…

それはこの国で伝わる伝説の言い伝えで出てくる神の名前…この国で知らない人などいないくらい有名な言い伝えだ。



「そうよ 私があの言い伝えで出てくるアマリスよ!!」


「ふ~ん で俺に何か用か?何もないなら元の世界に戻してくれ」


「ふ~んって! まぁいいや…それより君は冤罪で国外追放されて悔しくないのか?…」

そんなことを聞かれると思っていなかった俺は少し悩む


「悔しくない…」

と言えば嘘になる


本当はかなり悔しい

「俺じゃない」と言ってもあの場にいる皆、全員に信じてもらえず、パーティーメンバーにも嘘をつかれ、結局、俺が犯人にさせられてしまった…


あぁもう嫌だ…


考えれば考えるほど嫌になってくる


もう俺が生まれ育ったルメリア国や家にも戻ることはできない。


(こうなった理由はなんだ…)


―そんな理由考えなくてもわかる。


全部あいつらのせいだ、やってもいない罪で国外追放まで追い込んだ…あいつらのせいだ



―復習してやる、俺をこの国から追放させたこと、絶対に後悔させてやる!


「お!!いい顔になってきたじゃん♪―それじゃあアニス・ユリウドあなたにこのスキル{複製}を授けましょう」


「複製?」

初めて聞くスキルの名前だがレアスキルか何かなのだろうか…


「そう!このスキル[複製]はその名の通りスキルが相手が使うスキルをコピーできるスキル!このスキルの発動条件は一度相手が使ったスキルを見れば使うようにすることができるようになるよ♪」


「スキルをコピーするスキルか~ ん?それって強くないか?」


「うん、正直言うとかなり強い。でも相手が持っているスキルが弱いとこっちのスキルも弱くなるからその点だけは気を付けて♪それじゃあね!」

彼女がそう言った瞬間、周りが暗くなり

「アマリス…ちょっと待ってくれ!!―まだ聞きたいことが…」









ご覧いただきありがとうございました

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人気が出れば続きを作ります!!


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【追放された俺だが直後に神からもらったスキル「複製」で最強になります】予告版 オニギリ @onigiri1024

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