特撮監督・酒田浩平が「お茶漬け」を書いたら
戦いの火蓋が切って落とされる!
「よくぞ帰ってきたわね! 今日こそあなたを倒す!」
純白の
彼女の決意を
「仕事に疲れた我が空腹……貴様の
立ちはだかるのは、ミカ独りの力では倒せぬ強敵。
だが、今の彼女には切り札がある。母が実家より託してくれた
「お母さん……私に、力を」
蒸気を上げる
「お母さんが託してくれた
『Flavor-01! SAKE-CHADUKE!』
海を制する
「愚かな! その程度で我が舌を満足させられると思ったか!」
夫の眼力がぎらりと光を放ち、ミカの繰り出す渾身の湯気を弾き返した。――だが!
「まだ、終わりじゃない!」
ミカがその手に握りしめたもの――それは、敵を制する最後のカード。
もう一袋のフレーバーが解き放つのは、山を制する
『Flavor-02! WASABI-CHADUKE!』
「馬鹿な、二つの
「トドメよ! これを食らいなさい!」
決着の瞬間だ。
「ぐっ……おのれェェ! 我が疲れ、茶漬け如きが癒しきるとはァァァ!」
爆風引き連れ床に降り立つミカの背後で、遠き空に爆音が轟く。
部屋を震わすその音は、勝利の凱歌か、愛の讃歌か――。
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