ネタバレのない作中作紹介

【アルファイター・シリーズ】

 角屋かどやプロダクションが五十年近くにわたって作り続けている巨大特撮ヒーローシリーズ。「銀河の巨神」と呼ばれるMAXマックス星雲「輝きのその」の聖戦士たちと、巨大怪獣や凶悪宇宙人との戦いを描く。

 平成に入ってからは「輝きの園」の世界観とは異なる出自のアルファイターも増えており、平成シリーズのOBには亀野かめのたけし、辻浦つじうら月雄つきおら有名芸能人も多い。

 しかしながら、角屋プロの経営弱体化に伴い、近年では、通年のテレビシリーズを作る予算も確保できないほどの斜陽にあると言われている。


【アルファイター・エイト】

 スーツアクターの大吾が演じている、アルファイター・シリーズの最新ヒーロー。「輝きの園」のアルファイター十二神の最後の一柱ひとはしらにして、伝説のアルファイター・セブンの息子でもある。

 「アルファイター・エイト」という題名のテレビ番組が存在するわけではなく、エイトは「アルファイター冒険記オデッセイ」をはじめとする劇場映画を中心に活躍してきたキャラクターである。現在は一クール(全十二話)の主役番組「アルファイター列伝・エイト戦記」が放送されている。

 イケメン声優の星宮ほしみやせめるが声を担当しており、そのことから女性ファンも多い。


【アルファイター冒険記オデッセイ

 震災直後に制作された、角屋プロにとって現時点で最後の長編映画。大スターのTAKUYAがアルファイター・エイトの変身前を演じており、またアイドルグループ・秋葉原エイトミリオンのメンバーの出演でも話題になった。


五色戦団ごしきせんだんシリーズ】

 北映ほくえいが三十年以上にわたって作り続けている特撮ヒーローシリーズ。色とりどりのスーツを纏った五人の戦士が「戦団」を組み、巨大ロボに乗って敵に立ち向かう。

 一年ごとに番組を刷新し、次から次へと様々なモチーフの戦団が登場するのが特徴であり、現在はスーツアクトレスのサヤカがピンク役を演じる「猛獣戦団ビーストファイブ」が放送されている。

 また、米国アメリカではリメイク作品の「サンダーファイブ」が1990年代から放送され、大人気を博している。


【バイカーマスク・シリーズ】

 五色戦団と並ぶ、北映の看板シリーズ。元々は、バイクを駆って悪の組織と戦う正義の改造人間の活躍を描くものであったが、2000年代にテレビに復活を果たしてからは「平成バイカーシリーズ」として毎年バリエーションに富んだヒーローが登場している。

 直近の作品は、二人組の私立探偵が変身する「バイカーマスク・シャーロック」、熱血高校生が変身する「バイカーマスク・スペーシアン」、現代の魔道士の活躍を描く「バイカーマスク・マジカル」など。


【春のスーパー英雄大戦】

 通称「春映画はるえいが」。北映が毎年春に公開している劇場映画のシリーズであるが、採石場に多数の歴代ヒーローを並べて仲間割れをさせる作風がお決まりであり、滅茶苦茶なシナリオと大味なアクションから特撮ファンの評判は極めて悪い。


WINTERウィンター TRIBUTEトリビュート to 平成バイカー】

 通称「冬映画ふゆえいが」。ここ数年の北映が毎年冬に公開している、バイカーマスク・シリーズの共演映画。名監督との呼び声が高い酒田浩平が例年担当しており、ファン泣かせのシナリオや、質の高い生身アクション、怒涛の必殺技ラッシュなどにより、目の肥えた特撮マニアを唸らせている。

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