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春のスーパー英雄大戦 オールバイカー×オール戦団 feat. 伝説のヒーローズ!
映画
『春のスーパー英雄大戦 オールバイカー×オール戦団 feat. 伝説のヒーローズ!』
(201X年4月公開)
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
ドッカアアン!!
爆発が、起こる。
すごい爆発だ!
何もない荒野で、戦っているのは、昭和バイカーの、七人と、平成の最新世代の、五色戦団ヒーロー達である。
「やめてくれ、バイカー!どうして俺達が戦わないといけないんだ・・・!」
トレインファイブのレッドが、戦いながら言うが、バイカーマスク1号は、聞く耳を、持たない。
シュバアアアアッ!!
ニンジャファイブのレッドが、そんなバイカーマスク1号の、背中から、刀で斬りかかった。
バイカーマスク1号は、爆発して、消える。
「うおおお!今度は自分が相手だ!!」
バイカーマスク2号、バイカーマスク
バキィィ!!ズガアアアアン!!
戦いは、熾烈を、きわめる。
なぜ戦うのかは、彼ら自身にも、わからない。
ーーーーーーーーーーーーーー
話は、少し前に、さかのぼる。
バイカー世界の、全ての悪の組織を束ねる、悪の大軍団、「
しかも、戦団シリーズの世界の、敵達も、「
巨大な危機だ。これは、地球規模の、すごい危機である。
トレインファイブや、ニンジャファイブ達、新しい世代の戦団ヒーロー達は、一致団結して、大ブラッカーおよび大シューアックと戦おうと、団結した。
しかし、彼らの前に立ちふさがったのが、なんということか、昭和のバイカーマスク達だったのである!
「大ブラッカーと大シューアックが、結びついたのは、お前達、五色戦団が、いるからなのだ!」
バイカーマスク1号は、そう言って、戦団ヒーロー達を抹殺すると言って、襲いかかってきたのである。
「なぜだ!俺達は、どちらも正義のヒーローじゃないか!」
トレインファイブやニンジャファイブ達は、反論したが、昭和バイカー達は、苛烈に、攻撃を、しかけてくる。
戦わなければ、こちらがやられる!
仕方なく、戦団ヒーロー達は、戦うことを、選んだのである。
ーーーーーーーーーーーーーー
その頃、平成バイカー達は、昭和の五色戦団ヒーロー達と、戦いを、繰り広げていた。
激しい戦いが、繰り広げられる。
バイカーマスク・シャーロックは、本当は二人揃わなければ、変身が、できないのだが、そういうのは関係なく、ここでは一人で変身できることに、なっている。
バイカーマスク・スペーシアンは、最終回の後に、変身ベルトを、捨てたはずだが、そういうのは関係なく、この映画では、ベルトを持っていて、戦えるのである。
「うおおおお!!」
平成バイカーと昭和戦団ヒーローの武器が、激しく火花を、散らす。
ズガアアン!!ドオオオン!!
爆発音が、荒野に、とどろく。
バイカーマスク・マジカルは、ここでは、魔法は使わない。素手で、昭和の戦団と、戦う。
昭和の戦団ヒーロー達も、特に必殺技は、使わない。手持ちの剣を振るうだけで、平成バイカー達は、爆発して、消えていく。
「ぐわああああ!!」
バイカー側で最後に残った、バイカーマスク・センチュリーと、戦団側で最後に残った、ボンバーファイブのレッドが、激しく、パンチを浴びせあい、二人とも、爆発して、消える。
荒野には、誰も、残っていない。
ーーーーーーーーーーーーーー
正義のヒーロー同士は、なぜ戦うことに、なってしまったのだろうか。
最新の戦団、ザウルスファイブのピンクに変身する
大ブラッカーのボス、暗黒大首領と、大シューアックのボス、デカスギールが、大勢の怪人や、戦闘員達がひしめくホールで、話し合っている。
「我々の思惑通り、ヒーローどもは、潰し合いを進めている・・・」
「まさに、計略通りだ。全てのヒーローが、互いを憎み合い、仲間割れで消えた先に、我々の天下があるのだ。」
なんということだ!ヒーロー達の戦いは、大ブラッカーと大シューアックの、引き起こした、罠だったのだ!!
ザウルスピンクのミユキと、ジ・エンドのカイトは、物陰から、この話を盗み聞きして、焦っていた。
「どうしましょう・・。このままでは、正義のヒーロー同士が、戦いあって、みんな消えてしまうわ。」
「そうなる前に、僕達の力で、止めるんだ!」
と、そこで、見回りの戦闘員が、二人の姿に、気付いてしまった!
「イーッ!イーッ!」
戦闘員が、声をあげると、怪人達が、二人の前に、集まってくる。
「しまった!見つかった!」
二人は、ザウルスピンクと、バイカーマスク・ジ・エンドに、変身した!
だが、戦闘員なら、倒せるが、大勢の怪人達には、二人では苦戦する。
暗黒大首領と、デカスギールが、怪人達を押しのけて、二人の前に、あらわれた。
「よく、この場所がわかったな。ヒーローども。」
「だが、もう我々の計画は、止められない!」
ザウルスピンクとジ・エンドは、敵の基地で、怪人達と戦っている内に、いつしか、何もない荒野へと、追い込まれていた。
二人の目の前には、なんと、最後の戦いを繰り広げていた、バイカーマスク1号と、初代五色戦団のリーダー、アカファイバーの姿があるではないか!
「バイカーマスク1号!今こそ決着の時だ。」
「おお、アカファイバー。積年のライバル関係に、終止符を打つのだ!」
二人の英雄が、真っ向からぶつかり、キックを打ち合う!
そして、二人とも、爆発して、消えた。
「ああっ。バイカー1号とアカファイバーが!」
ザウルスピンクとジ・エンドは、目の前で起こった光景に、うろたえた。
バイカーマスク1号が、既に、ニンジャファイブ達との戦いで、やられていた筈だったことなど、もう誰も、覚えていないだろう。
と、そこへ、悪のサイボーグ、パルスハンター・ゴルドに率いられて、大ブラッカーと大シューアックの怪人達が、ぞろぞろと、その場に現れた!
「全てのバイカーと、全ての戦団は、これで消えた!バイカー元素反応、戦団元素反応、ともに検知なし!!」
パルスハンター・ゴルドが言った。
ちなみに、ナントカ元素反応というのは、昭和の戦団シリーズのひとつ、
ザウルスピンクと、ジ・エンドが、絶望に打ちひしがれていると、彼らの周りを、ぞろぞろと、怪人達が取り囲んでくる。
「貴様らも、他のヒーロー達とともに死ねえ!」
ゴルドが叫んだ!ちなみに、なぜ、彼ら二人が、まだ生き残っているのに、バイカー元素反応と戦団元素反応が、検知されなかったのかは、誰にもわからない。
もうだめだ!二人が諦めかけた、そのときである。
「そこまでだ!」
雄々しい声が、怪人達の動きを、遮った!
「何者だ!?」
怪人達が、その声のした方に、振り返る、その先には!
なんと、消えたはずの、バイカーマスク1号と、アカファイバーが、崖の上に立っているではないか!
「貴様ら!死んだはずでは!!」
「俺達は、お前達の策略にかかったふりをして、偽装の戦いを、繰り広げていたのだ。」
「敵をあざむくには、まず味方から、と言うからな。」
バイカー1号と、アカファイバーが、堂々と、宣言する。
敵をあざやかに出し抜く、スマートな作戦だ。これまでのことは、全部演技だったのだ!
「じゃあ、みんなは!?」
ザウルスピンクが聞くと、アカファイバーは、頷いた。
「全員、亜空間に飛ばされていただけだ。ヒーロー達は健在だ。」
「さあ、いでよ、正義のヒーロー達よ!」
バイカー1号が叫ぶと、時空がゆがみ、たくさんの人影が、その向こうから、姿を現した!
ザウルスピンクの仲間の、四人の姿もある。ジ・エンドのライバルの、バイカーマスク・センチュリーの姿もある。
トレインファイブもいる。ニンジャファイブもいる。バイカーマスク・シャーロックもいる。バイカーマスク・スペーシアンも、バイカーマスク・マジカルもいる!
彼らだけではない!
三十人を超える歴代バイカーマスク、そして総勢二百人以上の戦団ヒーロー達が、今ここに、復活を果たしたのである!!
バアアアアン!!
荒野に横並びになって、悠然と進む、ヒーロー達。
すごい!圧巻だ!ファンの誰もが夢見た、歴代オールヒーローの共演である!!
「馬鹿な!全てのヒーローが、よみがえっただと!!」
パルスハンター・ゴルドが驚く!
怪人達は、わらわらと、ヒーロー達に向かっていく!
大乱戦が始まった!!
ドオオオン!!バアアアアン!!
二百人以上のヒーロー達が、怪人や戦闘員と、激しく、火花を散らす!
すごい戦いだ!これぞ、映画だ!!
誰も、必殺技は使わないが、敵は、バタバタと倒れていく!!
平成バイカー達と、平成の戦団ヒーロー達は、それぞれの放送年度ごとに、タッグを組んで、怪人軍団と、戦う!
次々と、敵は、倒れていく!!
放送年度が同じだったヒーロー同士が、一緒に戦うのは、ファンは、嬉しいに違いない!
また、戦団でもバイカーでもない、昭和の伝説のヒーロー、マシンキッド、マシンキッド・ゼロ、稲妻ファイター、バットエースの四人も、人々の声援を受けて、駆けつけた!
話の脈絡など、どうでもいい!
伝説のヒーローが、ここに揃っただけで、直撃世代のファンは、嬉しいに違いない!!
「
バイカーマスク1号は、
コーカイファイブの面々が、そのカードを、携帯にスキャンさせると、彼らの姿が、昭和バイカー達のものに、変わる。
「行くぞ!コーカイシップバズーカだ!」
昭和バイカーの姿に変身した、コーカイファイブ達は、船の形をした、巨大なバズーカ砲を、怪人軍団に向かって構える!
ギュオオオオッ!!
ビームが炸裂し、パルスハンター・ゴルドを中心とする、怪人達は、揃って爆発して倒れた!!
せっかく、昭和バイカーに変身したが、することは、ビームを撃つだけである!!
なぜ、バイカー1号が昭和バイカーのカードを持っていたのかは、特に説明していないが、コーカイファイブが、歴代バイカーに変身するという、すごく斬新な展開をやったから、ファンは、満足に違いない!!
追い詰められた、大ブラッカーの暗黒大首領と、大シューアックのデカスギールは、叫んだ!
「いでよ!大ブラッカー
「来い!大シューアック戦艦!!」
地面が割れて、超巨大な、大ブラッカー城が、現れる!
同時に、宇宙空間から、大シューアック戦艦が、ヒーロー達の頭上に、降りてくる!
「ヒーローども、悪のパワーに、おののくがいい!極悪合体!!」
暗黒大首領と、デカスギールが、命じると、二つの超巨大なメカは、一つに合体し、超超超巨大な、悪のロボットが、生まれた!!
「これが、イービルマシンだ!ヒーローどもを蹴散らせえええ!」
悪のロボット、イービルマシンは、全高千メートルの大きさである。ものすごく大きいのだ。ヒーロー達は、地上からそれを見上げ、オロオロすることしかできない!
だが、そのとき、バイカーマスク・ジ・エンドが、暗黒大首領と、デカスギールを、背後から、銃で撃ち殺した!
「このロボットは、僕がいただくよ。」
ジ・エンドは、ロボットに乗り込み、暴れ始める!
「カイトさん、どうして!?」
先程まで、行動をともにしていた、ザウルスピンクは、彼の心変わりの理由が、わからない。
だが、ジ・エンドは、もともと、正義の味方ではなく、泥棒である。悪の組織のメカを盗むことは、彼の存在意義なのだ。
「僕は、僕のやりたいように、遊ばせてもらう。」
ヒーロー達にも、わけがわからない!
だが、このまま見過ごすわけには、いかない!
「こうなったら、バイカーマスク・ジャンボの力を、使うしかない。」
バイカーマスク・センチュリーは、巨大化能力を持つ、バイカーマスク・ジャンボのカードを、取り出した。
それを、ベルトに、読み込ませると、センチュリーの体が、百メートルほどに、巨大化する!
だが、それでも、イービルマシンの十分の一の大きさしかない。ジャンボに変身したセンチュリーでも、イービルマシンには、歯が立たない。
しかし、ヒーロー達は、諦めない。
ザウルスファイブの五人と、トレインファイブの五人は、それぞれの巨大メカ、サンダーザウルスの五体と、ドリームトレインの五両を、呼び出した!
メカのそれぞれが、バイカーマスク・センチュリーの手足に、装甲となって、合体する!
これが、戦団とバイカーの力を合わせた、究極の戦闘フォームである!
「頼んだぞ、センチュリー!」
ザウルスファイブとトレインファイブ、そして他のヒーロー達の声援を受けて、センチュリーは、跳び上がる!
そして、超巨大なイービルマシンに、必殺キックが炸裂!!
ズガガガアアアアン!!
イービルマシンは、炎上して崩れ落ち、操縦していたジ・エンドは、命からがら逃げ出した。
荒野に立つヒーロー達は、互いに、固く握手をかわしあい、夕焼けの空を見上げた。
悪の組織が、何を企もうと、この世界には、素晴らしいヒーロー達がいる。
悪の企みがあるところ、ヒーロー達は、これからも、集合するのである。
彼らの勇姿を讃えよ!世界よ、これが日本のヒーローだ!!(おわり)
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