第25話 米軍横田基地
【151日目 東京時間5月7日(土)1300頃 米軍横田基地】
御子柴君、伊集院君、美咲ちゃんを大使館別館に招待して一泊してもらった翌日の土曜日。私たちは米軍基地横田基地に来ている。さっきまで基地のオフィサーズクラブで昼食を頂いていた。昨日のメンバー全員で魔法や身体強化。そしてスキルの確認と訓練のために横田基地の訓練場を借りたのです。
訓練場を使わせてもらうことについては特任公使付首席書記官のJCS空軍中将さんが横田基地司令に電話して一発で調整がついたらしい。流石ですね、ありがとうございます。
基地に到着してからはエスコートの人が付きっきりだったけど今は人払いしてもらって見えるところには人は居ない。これなら思いっきり魔法を使っても大丈夫でしょう。一応強化カモメ達を放って監視させておく。
茜ちゃんは魔法と身体強化は初めてだし美咲ちゃんはそもそも全くの未経験者なので私とミラちゃんが丁寧に優しく指導してあげる。勇者君と魔王君はコリンズさんとエマ園長が指導してくれるので任せておく。
ある程度指導をしたらミラちゃんに任せる。魔法と身体強化はミラちゃんの方が上手だからね。茜ちゃんも憑依状態とはいえ一年間スキルを実戦で使って来たので素人ではないみたいだ……って事は美咲ちゃんを除けば私が一番戦闘経験が少ないってことになるのかなぁ……コリンズさんは湾岸戦争やイラク戦争の英雄だし。
米軍横田基地に着いてからは御子柴君と伊集院君にはミラちゃんベースの魔法と身体強化を転写して強化した。
名前 御子柴平次
種族 人(男性)
年齢 16 体力G 魔力F
魔法 水弾5光弾5土弾5風弾5火弾5
闇弾5回復5睡眠5ステータス5
暗視5遠視5隠密5浄化5結界5
探知5魔法防御5念話5飛行5
神託5動物調教5
身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5
睡眠耐性5麻痺耐性5毒耐性5
反応速度5防御5老化緩和5
スキル 火魔法5水魔法5光魔法5
神聖魔法5
身体強化5毒耐性5麻痺耐性5
剣術5聖剣術5槍術5神槍術5
アイテムボックス5鑑定5
異世界言語(万能)
称号 帰ってきた勇者
亜神アリス軍団軍曹
名前 伊集院平助
種族 人(男性)
年齢 16 体力G 魔力F
魔法 水弾5光弾5土弾5風弾5火弾5
闇弾5回復5睡眠5ステータス5
暗視5遠視5隠密5浄化5結界5
探知5魔法防御5念話5飛行5
魔物調教5神託5動物調教5
身体強化 筋力5持久力5衝撃耐性5
睡眠耐性5麻痺耐性5毒耐性5
反応速度5防御5老化緩和5
称号 異世界から帰ってきた男
魔王
亜神アリス軍団軍曹
そして魔法が使えるようになる例のパチンコ玉くらいの大きさの「淡く輝く球体」を2個取り出してネックレスにして渡したところ……なんと伊集院君は何にもなくても20mの範囲は魔法が使えるんだって!なにそれホント?
「ちょっと伊集院君! それ大事な事だから確認するけど! その白い世界の謎の女がやったのね?」
「……うん、そうなんだ。確か『地球では魔法が使えませんが特別に魔法を使える様にしてあげましょう。ただしあなたから半径20mの範囲に制限しますよ? 地球では強力すぎますからね』って言ったんだよ」
なんと白い世界の謎の女。時空神の一人なのだろうが、生身の人類にそんな改変を施せるとは……さすが神さまではあるが……
人類の敵に対処するため魔法スキルを与えたのに「地球では強力すぎるから20mの範囲に制限する」理由ってなんなんだろう?
それにしてもーー生身の人類である伊集院君にそのような改変を施すことが可能ならそれをなぞって解析すれば私にもできるのでは?
ファンタジーA型標準宇宙タイプの魔法を地球上で使用可能とする伊集院君の能力……ステータス上のスキルや魔法、身体強化には出ていないからパッケージ化された技能ではない……しかし言語などの技能と同様に手作業にはなるけど原理的には私にも可能なはずだ。
「伊集院君。君は異世界では魔法と身体強化を一年間使ってきたんだよね? コリンズさん達と確認作業をしたあとに私の検証に付き合ってほしいんだ。お願い」
「うん、分かった!」
午後の時間を一通り使って茜ちゃんと美咲ちゃん、そして御子柴君の魔法と身体強化の確認と訓練は終わった。伊集院君を含めた彼らには亜空間ルームコントローラーとⅯ4カービン型個人携行神器を支給して神器の使い勝手も確認してもらった。
しかし伊集院君の精神構造体の解析はなかなかすぐには結果が出そうになかった。伊集院君に魔法を発動してもらいながら解析をかけ続けたけど精神構造体のどこに「地球で魔法を使えるようになる」機能が組み込まれているのかが判然としない。これは時間がかかりそうだな~
「伊集院君、家に帰るの明日の日曜にしてくれない? もうちょっとだけ確認したいから。そして来週も再来週も今回と同じく車で迎えに出すから来てくれないかな。そうしてくれると凄く助かるし嬉しいんだよ? お願い」
伊集院君はもの凄く上機嫌で頷いて同意してくれた。
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