私は……、

「お前は本当にポンコツだな」


そう言われて。

あぁ、そうかと信じてしまった。


私はなにもできないと。

誰の役にもたてないと。


ほら、今日かってその言葉が呪詛となって私を蝕んでいく。


「今日も失敗しました」


なんて。

笑って、笑って。


私はポンコツだから笑って誤魔化すの。

私はポンコツだから笑って何事もなかったように過ごすの。

私はポンコツだから、


「たすけて」


その一言も言えないの。


あなたのせいとは言わない。

でも少しくらい、ほんのちょっとでも気づいて欲しかった。


私が弱いこと。

ちょっとしたことでそういう言葉に縛られてしまうこと。


私は、あなたが言うポンコツなのだから。

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