そう思ったのだ。

死にたいと思ったとき、

誰かが手を差し伸べてくれるんじゃないかと心のどこかで思ってた。


だけどそれは愚かな考えで。


そう思った瞬間に、

心が粉々に崩れていった。

手先が痺れて何も掴めなくなって。

足がすくんで進むこともできなくなった。


誰かに助けを求めたら、

吐き気がして、気持ち悪くなって。

眩暈がして、頭が痛くなった。


一人、独りなんだと、

何もない空間で膝を抱え蹲る。


死にたいと思ったのだ。

周りと同調できない自分は。

嬉しい、楽しいが分からなくなった自分は。

何かが欠如していると分かった自分は。

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