第3話 初めての異世界
目が覚めた時には9時を回っていたので、葵はもう中学校に行っていた。机には朝食と置き手紙があった。とりあえず朝食を食べながら分身を生み出しておこうこの三日間はフルで異世界にいるつもりだからな。《
魔法とかは使えないけどカンニングとかなら簡単にできそう。
今のところはするつもりないけどな。
...ところでどうやって異世界行こう《
「おいリーファ起きてくれ」
寝てるリーファを叩き起こす。
「んーどうしたんですかぁ?」
まだ寝ぼけてるけどそんなことはお構いなしに問い詰める。
「異世界ってどうやっていけばいいんだ」
「え、それは...」
「何か問題でもあるのか?」
「天界から繋ぐしかないです」
「じゃあ行くか」
「ちょっと待ってよどこにいくつもりですか?」
「もちろん天界を経由して異世界に日本に戻れるなら天界にも戻れるだろ」
「ここにくるときは魂でしたからでも今は肉体があるじゃないですか」
「魂だろうと行ったことある場所だからな」
「はぁそういうことですか相変わらず悪知恵が働きますね」
――《瞬間移動》
昨日ぶりの天界だな。床にスキル一覧だったものが落ちている。変なスキルも無くなっていたがそんなことより異世界だ。
「あれ?転生者用の武器が無くなってる」
「そういえばそんなこと言ってたな」
「フーちゃんが片付けといてくれたのかな」
「そんなことよりこの魔法陣に乗ったら異世界に行けるのか?」
「はい行き先を設定してその上に立つと適当な場所に飛ばされます」
「どんな仕組みなんだよ」
「神の力です」
「ゑ??」
「神の力です」
「あ、はいわかりました」
謎の圧が怖い。というよりフーちゃんって誰だ神同僚か?
「あのーリーファさんどうやって設定するんですか?」
「神自身の力で変えれます」
「じゃあよろしく」
「...?どうやって?」
待機状態で魔法を使うことはできないんだったな。待てよそういえば捕獲したモンスター出せたわ...とりあえず出すか後のことは後になってから考えよう。
――《召喚》!
「出せるんだったらもっと早く出してくださいよ」
案の定リーファが頬を膨らませて不貞腐れている。不意にドキッとしたそういえば美少女神様だったな。ていうか説明した本人が忘れてるだろ。
「何はともあれさっさと開けてくれ」
「全く神遣いが荒いですね」
「細かいことは気にすんな」
「細かくないもん!あと一応言っておくけど神は世界へ関与できないからね」
「つまり戦力にならないのか」
「もうちょっとオブラートに包んでよ。でも簡潔にいうとそうだけど...」
ちょいちょい素が出るのが可愛いいじめたくなるというか新しい扉が解放されそう。
とりあえず初めての異世界に心躍りながらふと我に帰って聞いた。
「俺なんて名前の異世界に行くんだ?」
「『ルトロア』という世界です当初の予定と同じ場所だけど問題ないしいいでしょ?」
「ああ問題ない。それじゃあ初めての異世界にレッツゴー」
俺は最初の一歩を踏み出した。これが俺の
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