上がる熱 #6
りく先輩「そんなに嫌なら
そう言ってキスをやめるりく先輩。キスのせいか息があがり上手く喋れない...。
心愛「...?? ハァ...ハァ...」
れん先輩(りょうを引き離すのは俺よりりくのが上手いのは確か...仕方ない...これだけは逆らえねえ。)
「りく。わかったよ。心愛ごめんね」
れん先輩が近づいてきてりく先輩は私の腕を頭の上で抑えつけたままだった。
心愛「や、やめてくださいっ...約束ってなんですか!?れん先輩!?」
れん先輩「ごめん。そんな顔で名前呼ばれたら我慢できねえ」
そう言って顔が近づき、れん先輩の唇で私の唇をこじ開け、前みたいに乱暴ではなく甘く深いキスをされる。
心愛「ん...やめ...て...息が...」
れん先輩「こんなんでへばんじゃねえよ。」
りく先輩「そろそろかなあ」
スイッチが入ったかのようにれん先輩の顔が変わった。私の腕を抑えていたりく先輩は私の腕を縄で縛り、ベッドの頭側にある鉄製の柵に、腕を縛った縄を更に縛り付ける。
心愛「や、やめてっ!!」
(どうしよ...体が熱い...流されそう...耐えらんないこんなの...)
れん先輩のキスと共に、りく先輩は手を縛った後、私の足元に行き、手がバスローブの下から太ももに這い、そこに触れる。するといきなりりく先輩の指が私に入り込んでくる
心愛「...んっ...!!!」
りく先輩「嫌って言いながらこんなに感じてんじゃん。しかもここちゃんこんななっちゃって、処女じゃなかったんだぁ〜?意外だな〜。2人分相手なんて余裕なんじゃない?」
れん先輩「ばか!お前それは!」
りく先輩が私の中で更に指を動かしながられん先輩に答える
りく先輩「分かった分かった。でもこれでやめたらここちゃん物足りないんじゃない?それにれんも耐えられてないんじゃん」
れん先輩「...くそっ...」
(
いきなりさっきとは違う荒いキスを始めるれん先輩。そのまま私の胸元をなぞるように手を
心愛「...!!んんんっ...」
れん先輩の荒いキスで言葉で抵抗することもできず...
りく先輩「我慢しなくていいよ?我慢してんじゃないの?ほらっ」
りく先輩の指の動きが変わり、私は絶頂に達してしまった。2人とも動きを
れん先輩「ごめんな心愛...」
そのまま私は眠気に襲われ、れん先輩の言葉を耳にしながら直ぐに寝てしまった。
りく先輩「寝ちゃったぁここちゃん。」
そう言いながら少し楽しげに、縛った縄を解くりく先輩
れん先輩「お前いい加減にしろよ。」
りく先輩「って言いながら乗り気になってたよね?途中」
れん先輩「ばかっ...それは...と、とりあえず約束守れんだろ?」
りく先輩「もちろん。ここちゃんと俺が付き合うためならね」
れん先輩「お前...ほんとに...約束守ってくれんだろうな。とりあえず今日はもう遅い。寝るぞ。」
りく先輩「分かった分かった。俺はリビング戻りま〜す。」
れん先輩(あいつ奪いたいのは分かるけどやり過ぎだろ...違う。あいつのペースに俺まで巻き込まれてる。どうにかしてあいつらから心愛を引き離さないと。)
ジリリリリリッ
朝のアラームがなる。
心愛「.....ん..ふぁぁぁ...おはようございます...」
れん先輩「起きたか。昨日はごめんな。」
ベッドの横で制服に着替えているれん先輩がいた。
心愛「い、いやっ...// その約束って何だったんですか...?」
れん先輩「ごめん。それはまだ言えない。」
心愛(なんなんだろ...?)
「わ、分かりました...」
れん先輩「洗濯物はもう乾いてるからそこに置いてるよ。朝ごはん作ってくるからゆっくり着替えてリビングおいでっ」
心愛「朝ごはん!いいんですか!?」
れん先輩「料理は好きなんだよね。任せろっ!」
心愛「あ、ありがとうございますっ!」
(ほんとに何もかも完璧だ...りく先輩が嫉妬しちゃうのも無理ないかも...)
ガチャッ
れん先輩はリビングへ行き、1人になった瞬間昨日あったことが頭によぎる
心愛(昨日のこと...否定したくても私もあんなことされて本気で否定しなかった...考えるだけで恥ずかしい...なかった事に...今はしててもいいのかな...)
ガチャッ
制服に着替えてリビングへ行くとまだソファで寝ているりく先輩と、ご飯を作るれん先輩がいた。
れん先輩「お、早かったな。りくはほっといていいから。こいつ寝坊の常習犯」
心愛「そ、それなら尚更起こさないとっ...」
れん先輩「ばかお前、昨日のことあったのに肩持つのか?それに俺、心愛と一緒に登校したいからほっとけ。そいつ起きたら絶対ついてくるから。」
心愛「い、一緒にですか!?それに昨日のことは...//」
れん先輩「昨日のことは...まあいつかちゃんと話すから。一緒に登校すんの嫌だ?」
心愛「い、いえっ!でもやっぱり周りの目が怖くて..まだ私転校して3日目ですよ...」
れん先輩「ばか笑 俺に逆らえる奴なんて居ない。それに今はこの部活みんなでお前を守るんだし。安心しろ」
心愛「ま、守るって...でもありがとうございます...」
れん先輩「それでよしっ。ほら朝ごはんできたよ。」
見た目からフワフワしてるフレンチトーストに、色鮮やかなサラダ。ちょっとしたフルーツがワンプレートに綺麗に並べられて、少しお店にいる気分になった。
心愛「こ、こんな豪華なの...!いいんですか!?」
れん先輩「豪華って笑 お前どんな朝ごはん食べてんだよ笑」
心愛「今まで寮なんて無かったからコンビニで買ったパンとかおにぎり食べてました...」
れん先輩「ならこれからは俺が作ってやる。ここにいて欲しい」
心愛「こ、ここ、ここにって...!?先輩の部屋にですか!?」
れん先輩「それ以外に何があんだよ笑 まあ考えといてねっ。」
心愛「は、はいっ...」
(いきなりそんな事言われても...)
れん先輩「そんな深刻な顔すんな笑 傷つくだろ笑」
心愛「そんなつもりじゃっ!ちゃんと考えますね」
れん先輩「ありがとな。じゃあ行くか」
心愛「はいっ!」
ご飯を食べ終わり、バッグを持って行く準備をした。正直れん先輩がついてるって言ってもずっと一緒にいられるわけじゃない。私も頼ってばかりじゃなくて強くならなきゃいけないと思った。
--------------男子寮前--------------
男子A「え、あれ、篠崎じゃね?」
男子B「一緒いんの生徒会長だよな?」
男子3年生D「れんの隣いんの転校してきて可愛いって噂なってた子じゃね!?」
男子3年生E「こっから出てきたってことは泊まってたってこと!?あいつ今まで女泊めたことねえよな?」
寮を出た瞬間、男子寮にいる生徒達が皆、驚いた目をしてザワついている。
心愛「せ、先輩っ...すごい見られてますよ...」
れん先輩「気にすんな。」
そう言って歩きながら私の手を取って手を繋ぐれん先輩。
心愛「えっ...あ、あのっ...これってつ、付き合ってるみたいに見られちゃいますよ...?」
れん先輩「嫌なの?俺はむしろそう見られたら嬉しいけど?」
心愛「え、えっと...」
(周りから守るため...?昨日から振り回されてばっかり...でも居心地いいのなんでだろ...)
れん先輩「そんな顔すんな笑 ほら行くぞっ!」
--------------学校-------------
れん先輩「教室まで送るよっ」
心愛「あ、いやっ、それはっ...!」
(もしりょう君いたら...それに女の子たちも...)
れん先輩「変なこと考えんな。とにかく送る。」
そう言って手を繋いだまま私を強引に教室まで連れて行くれん先輩。
-------------教室-------------
ザワザワ...
課題の話、恋人の話、友達の話、皆がそれぞれの話を友達に話す朝のザワついた教室。私には苦手な時間だった。
ガラガラッ...
クラスの人「!?!?」
れん先輩がドアを開けた瞬間、いっせいに静かになる教室
心愛(うわぁぁぁ...すっごい気まずいっ...)
れん先輩「じゃっ。また放課後な。何かあったら俺の教室すぐにきていいからね?」
心愛「はっ、はいっ...ありがとうございますっ」
ガラガラッ
女子A「は!?まって今の生徒会長だよね!?」
女子C「え?どういうこと?昨日トイレではりく先輩が
女子B「本人に聞けば早いんじゃない?」
男子A「今日の朝、男子寮から2人で手繋いで出てきてたぞ」
男子B「俺も見たけどあれ絶対泊まってたよな」
女子A「裏生徒会がなんとかどうせまだ噂じゃん、聞いてみようよ」
席に座った私に近づいてくる女子3人組
女子A「ねえ。さっきの何?」
女子B「昨日もりく先輩とりょうが教室で言ってたじゃん」
女子C「体使ってんじゃねーの?あいつらも男子寮から出たとこ見たって言ってたよ」
れん先輩が行ったあと少しざわついた教室が怒鳴る女の子3人の声で静かな空間に変わる。
心愛「そ、その、、それはっ...」
??「ねえやめたら?まだ転校してきて3日目だよ?こんなにウブそうな子がそんなことするように見える?」
心愛「!?」
目の前には切れ長の目に大人びた綺麗な顔立ちをした、長い黒髪の女の子が立っていた。この教室で一番美人とも言える目立った存在感があった。
女子A「は?あんた何様!?大人しくなったと思えばこんな奴のこと
??「じゃあ全員あんたの彼氏?違うよね?皆の皆のって、あの人たちもアイドルじゃなくてただの学生でしょ?好きなら嫉妬じゃなくて自分から行動すりゃいいじゃん。勝手に追っかけられて逆に困ってたりするんじゃないの?」
男子A「...言えてるな。」
男子B「てかあいつ、元々あの3人組と仲良かったよな?」
女子A「ちょっと...!あんたらも何か言ってよ!」
女子B、女子C「...」
??「はい!じゃあ話は終わり!ほら!やめたやめた!」
その一言で静かな教室が何も無かったかのようにまた少しざわつきはじめる
心愛「あ、あの...!ありがとう...!」
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