守ってくれる相手 #2
縛られるりょう君にそれを楽しむかのようなりく先輩。れん先輩に強引にキスされてる私。何この状況...
深いキスに力も入らず頭がフラフラしてきた時、いきなりキスをやめたれん先輩
れん先輩「合格」
心愛「へ!?」
れん先輩「合格、今日からここの部員だ」
心愛「それってどういう...」
りょう「心愛やめろ、そんなの無視して帰れ。」
椅子に縛られて身動きがとれないりょう君が真剣な顔をして説得してくる。
心愛(どういうこと...?そ、それにいきなりここあって名前で呼んだ...!?)
れん先輩「へ〜、知り合い?」
心愛「今日転校してきたばかりで、席が隣で...」
れん先輩「あ、お前が噂になってた転校生か」
私の顎にれん先輩が手を伸ばしれん先輩の顔を無理やり見上げさせられる。私の目をじっと見つめて納得したような顔をした。
心愛「あ、あの、顔、近い...です...」
りょう「なんだよお前ら、こんなこと許されると思ってんのか」
れん先輩「なに?そんなにこいつのこと気になんの?じゃあお前も入ればいいじゃん、こいつはもうここの部員だ」
りょう「そ、そんなことっ...いいから解けよこの縄!邪魔なんだよ!」
りく先輩「そ〜んなに受け入れられない?それなら受け入れるまで僕ここちゃんめちゃくちゃにしちゃうかも〜」
スタスタスタッ
心愛(やばい。近づいてくる...れん先輩腕離してくれない...どうしよっ...)
ドスッ
りく先輩は座っている私をソファに押し倒し、れん先輩は頭の上で掴んでいた私の腕を縄で縛り始める
心愛「や!まってっ...!」
チュッ...
さっきよりも乱暴にキスをされもう頭が回らなくなっていた。
心愛「ハァ...ハァ....や...やめ....」
りく先輩「うるさい、黙ってろ」
心愛(冷たい目...ほんとにさっきまでのりく先輩...?)
チュ...ハァ...
キスが口から首、胸元に降り注いできて
胸元から胸の頂点に唇が触れそうになった時...
ゃ...やめ....て...
りょう「わ、分かったから、やめろ。今すぐ心愛を離せ。」
れん先輩「りくやめろ」
りく先輩「え〜今からがいい所だったのに〜。
ま、今日は諦めるよ。」
心愛「ハァ...ハァ...」
りょう「縄解けよ」
りく先輩「わかったわかった、まあ今日は僕たちはここら辺で帰るねっ。2人でごゆっくり♪」
そう言いながら私の縄とりょう君の縄をあっさり解くりく先輩
れん先輩「明日も部活すっから、ちゃんと来いよ」
心愛「わ、わかりました...」
りょう「...」
ガチャッ
満足げに先輩たちは帰って、縄を解いてもらったりょう君はソファに座っている私の方に向かって歩いてきて横に座った。
心愛「りょう君、ごめんねこんなことになって...」
りょう「なんでお前が謝んだよ。てか服はだけてるぞ」
心愛「え!?あっ...//」
ドサッ
服を治そうとした瞬間りょう君が私を押し倒して私の上に覆い被さった。
心愛「りょ、りょう君!?」
りょう「お前隙が多すぎんだよ、あんな姿見させられて、俺じゃなかったらこのまま襲われてるかもな」
心愛「な、そんなことっ...それに、顔近い...」
りょう「なに?そんな格好で
心愛「なっ...!ち、ちがっ...!」
チュッ
心愛「へ!?」
りょう「ごめんこれだけ許して」
1度だけ軽く唇が触れるキスをされた。
心愛「え、えっと...」
りょう「今日はもう帰ろうか、寮まで送るよ。」
心愛「う、うんっ。ありがとっ。」
さっきの先輩たちのせいかもっと何かされると思っていた。りょう君の気持ちがいまいち分からなかかった。帰りは2人でたわいもない話をしながら帰っていたらいつのまにか寮についていた。
それにしても今日1日で何が起こったのか私にも訳が分からない...明日の部活大丈夫が心配になった。
慣れない一日に疲れ果てて始めて泊まる女子寮に入る。綺麗な廊下に並ぶ部屋、自分の部屋に入ると思っていたよりも広めの一人部屋だった。お風呂に入ると疲れですぐに寝てしまった。
ジリリリリリッ
アラームが鳴り起きるといつもとは違う風景に一瞬焦った。今女子寮にいること、昨日あった出来事を思い出し、少し重い足を学校に向かわせた。
-------------学校---------------
―てことで生徒会長からの話を終わります。
今日は朝から全校集会があった。
--------全校集会終わり----------
女子D「やっぱ、生徒会長かっこいい〜」
女子E「わかる〜!でもわたしはりく先輩派!」
女子D「ん〜、どっちも選べないかも笑」
女子E「なにそれー笑」
ザワザワ...
心愛(あの2人、人気あるんだ。昨日みたいなこと誰も知らないのかな...)
--------------教室 朝---------------
りょう「おはよ」
心愛「あ、お、おはよ!」
(動揺しちゃった...全校集会で話す時間もなかったし...)
りょう「大丈夫か?」
心愛「う、うん!」
りょう「まあ今日の部活は俺守るから安心しろ」
ポンッ
そっと私の頭に手を置いた後、そのままどこかに行くりょう君
心愛(え...どういうこと...?他の子とは全然話さないのに...)
女子A「見た?今の」
女子C「1回言わなきゃわかんないんじゃない?」
女子B「いいじゃん、私たちが友達になってあげようよ笑笑」
女子A「あ、それいいね〜笑」
ガラガラッ
りく先輩「ここちゃーん!いる〜??」
女子A「え、なんでここにりく先輩いんの!?」
女子C「やば〜い、近くで見るとますますかっこいい〜!連絡先教えてくれないかな〜」
男子A「ここちゃんって心愛ちゃんのことかな...?」
男子B「絶対そうだろ〜美男美女羨ましいよな〜」
りく先輩が来て急にざわつき始める教室
心愛(どうしてここに!?そんなに有名なの!?どうしよ...)
りく先輩「あ、いたいた〜!」
スタスタスタッ
心愛「え!?」
私の方を見て教室に入って近づいてくる先輩。
横のりょう君の席の椅子をとって隣に座り始める。
心愛「あ、あの...ど、どうしましたか...?」
チュッ
りく先輩の唇が私の唇に触れた
教室の女子「キャーーーーッ!!」
心愛「!?どういうことですか....!?」
するといきなり、りく先輩が耳元に口を当てて、小声で話しかけてきた。
りく先輩「フフッ、昨日のここちゃんほんとに可愛くてさ、好きになっちゃったっ!」
心愛「!?す、すす、すきって!?え!?」
動揺してる私をよそにいきなり椅子の上に立つりく先輩。
りく先輩「は〜い聞いて聞いて、みんなクラスのお友達かな?ここちゃんは僕のものだから傷つけないでね。何かあったその時は裏生徒会が動くから気をつけてね〜、あ、噂通り僕部員だからっ♪」
女子A「え、あれって噂じゃなかったの?」
男子B「ほんとにあんのかよ裏生徒会」
男子A「ほんとにあるならあれ敵に回したらやばくね??」
少し静かになって皆がヒソヒソ話をし始めた。
心愛(裏生徒会?どういうこと...?)
すると、りく先輩の口がまた耳に近づいてきた。
りく先輩「今日の放課後、僕が迎えに来るから一緒に部活行こうね♪」
チュッ
心愛「ヒャッ!」
言葉を残し、耳にキスをしてそのまま教室を出て行くりく先輩。
心愛(な、なんだったの今の...それにどうしよ、りょう君一緒に部活行こうって言いそうだし...)
-------------キーンコーンカーンコーン----------------
心愛(あ、りょう君戻ってきた...なんて言おう...)
りょう「どうした?そんなにこっち見てなんかあった?」
心愛「い、いや!何も無いよ!」
そのまま昼休みの時間までは避けて話さずにいた。このまま放課後までいけばこっそり抜け出して部活も休んでしまおうと思っていた。
私のせいでりょう君を昨日みたいな目に合わせるわけにはいかない...
--------------昼休み---------------
りょう「ちょっとこい」
心愛「え、ちょっ...まっ...」
いきなり腕を掴まれるとそのまま連れていかれた
--------------屋上---------------
心愛「ね、痛いっ...離してっ...」
りょう「あ、ごめん。なんで避けてんの?」
心愛「え、いやっそれはっ、女の子たちの目が...だから目をつけられないようにしてた。りょう君女の子から人気みたいだし敵にまわしたくなくて。(嘘ついちゃった...でもホントのことだし...)」
りょう「そういうことか、なにかあったら俺がどうにかしてやる。そんなの気にするな」
心愛「あ、ありがと...」
りょう君は安心した顔をしてそのまま少し雑談をして教室に戻った。りく先輩のこと誤魔化してしまったけどあの女子たちの目が怖いのは本当だった。これ以上私のことで誰かを巻き込んだり、目立ったりしたくない。
--------------昼休み 教室---------------
りょう「お前ら聞け!こいつ...心愛は今日から俺の彼女な。手出したら許さねえ。」
女子A「は?どういうこと?」
女子C「朝りく先輩も言ってたよね?」
女子B「もう我慢できない」
男子A「え、なになに二股?」
男子B「ええ、なら簡単にヤらせてくれたりして笑」
ザワザワ...
心愛「!?」
(やばいどうしよ...完全に誤解されてるし、りょう君朝のこと何も知らないのに...)
りょう「俺のそばにいれば問題ない。今日部活一緒行くぞ。」
心愛「う、うん...ありがと...」
-------------終礼----------------
先生「てことで、気をつけて帰れよ〜。あ、
りょう「(くっそ。なんでこのタイミングで。)わかりました」
--------------放課後---------------
りょう「わりい、ここでまってろ、すぐ迎えに行くから。」
心愛「う、うん、ありがと。」
(どうしよ...りょう君行っちゃったし、りく先輩来ちゃったら...)
女子C「ねえねえ、心愛ちゃん!ちょっとお話しよーよ!」
女子A「私も!仲良くなってみたい!」
女子B「ここじゃなんだし他のとこで4人でのんびり話さないっ?絶対話合うと思う!」
心愛「え、えっと...うん...」
あまりいい気はしなかったけど、これから転校がないなら友達は作らないとって焦っていた。少しの時間ならりょう君来るまで時間ありそうだし、りく先輩が来ても教室に私がいなければ諦めてくれると思った。
男子B「ちょ、おま、見ろよあれ、やばくね?」
男子A「うわあ。心愛ちゃん分かってないのかな。女ってこわ〜」
-------------女子トイレ----------------
心愛「え、えっと初めまし...」
女子A「お前さ、色目使って誘ってんだろ」
女子B「大体目障りなんだよ。いきなり来るなり皆の好きな人奪って、しかも2人って笑。」
女子C「来て2日で、何人とやったの?ねえ笑」
心愛「い、いや...それは...違くて...」
挨拶から始めようとしたらいきなり3人が迫ってきて、その圧から後退りして壁まで追い詰められてしまった。怖くて仕方がないし勘違いされているけど、どこまで話していいのか分からなかった。
--------------教室---------------
りく先輩「ここちゃーん!」
.....
りく先輩「あれ?そこの君達ここちゃん知らない?」
男子A「え、えと、さっき女子たちが話あるって連れていきましたよ!仲良くなりたいとかなんとかで...」
男子B「俺も見ました!確か向こう側に行ってたっす!」
りく先輩「そっか、ありがとね。君たちいい人なんだねっ。」
スタスタッ
男子A「こえー....」
男子B「裏生徒会...ほんとにあるならさすがに逆らえねーよ...」
スタスタスタッ
--------------女子トイレ----------------
女子C「お前、りく先輩とかりょうが皆にとってどんな存在か分かってんの?」
女子B「しかも朝のなにあれ笑 りく先輩がお前なんかに振り向くわけねーだろ。抜け駆けしようとしてんじゃねーよ。」
女子A「私たちがわざわざ放課後の時間無駄にして他の女子達の気持ちを代弁してやってんの。わかる?」
心愛「いや、そのりく先輩には..なにも...」
(怖い...どうしよ....)
りく先輩「なに?俺の話?」
女子A「!?りく先輩!?」
女子C「いや。えっと....」
女子B「こ、心愛ちゃん昨日来たばっかりで1人でいたから仲良くなろうと思ったんですよっ!」
りく先輩「帰れよ。俺、放課後約束してたんだけど?邪魔。」
心愛(りく先輩!?)
急にりく先輩が現れた。それに昨日みたあの一瞬違った冷たい目と話し方。今日の朝まで僕って言ってたのに違う人みたいにも見えた。すごい圧に圧倒されて女子達は焦っていた。
女子A「す、すいません!心愛ちゃんごめんね!約束あるのに!」
女子B「また、いつか学校のこととか教えてあげるね!」
心愛「う、うん...」
そう言って女の子たちはすぐに出ていった
ドンッ
隅に追い込まれていた私に、いきなり壁に手をついて、私の腕を頭の上に抑える。太ももの間に足を入れて逃がさないようにしてくるりく先輩。
心愛「り、りく先輩!?」
りく先輩「ここちゃん?何があったか正直に話せるよね?話せないならどうなるか分かる?」
心愛「は、はいっ...」
それからりょう君の教室での宣言、放課後に呼び出され女の子達に言われた言葉。全てを話した。
心愛「...ってことを言われて...」
りく先輩「で?女の子達は俺がどうにかできるけど俺かりょう選ぶのはここちゃんだよね?そんなに悩むなら俺だけ見せてあげる」
チュッ...
心愛「や、やめ....て...ここじゃ...」
いきなりのキスで戸惑う間に強引に入ってくる舌
制服のシャツの下から体をなぞるように触れてくる先輩の指
りく先輩「やめてって言いながら俺のこと欲しいんでしょ?」
心愛「そ、それは...」
りく先輩「冗談♪僕は本気だけどねっ笑」
そう言うとキスをやめて頭の上で抑えられていた私の腕を離した。
ドスッ
力が入らなくなった私は、その場で腰が抜けて崩れ落ちた。
りく先輩「これだけで腰抜けちゃったの?かわい〜!ほら、おいで」
手を差し出す先輩
心愛「あ、ありがとうございますっ...」
りく先輩「なにが?女の子達のこと?キスのことっ??」
そう言いながら私の唇を指でなぞる先輩
心愛「お、女の子達のことです...//」
りく先輩「ざーんねんっ、まぁあの子たちは俺が対処するから。安心してっ。」
心愛「な、なにをするんですかっ!?」
りく先輩「なーいしょっ!よし!部活行こっか!」
心愛「え!?は、はいっ...」
りく先輩は手を繋いでそのまま離さず、廊下での周りの視線も気にせずに部室に向かった。
りく先輩「つーいたっ。」
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