至高の存在。俺の英雄、そして忠誠を。
はじめに、リンチしていたおっさん3人組
がこっちに振り向いた。
向けた瞬間は嘲笑っているような顔、
まるで子供の声が聞こえたから、
正義の味方に憧れている子供を
ちょっと遊んでやろうかな、
とでもいいたげな顔だ。
そして、こちらに顔を向けて2秒後には、
驚愕の顔に変わっていた。
それはそうだろう。
こんな強者のオーラを放っている子供は
まず間違いなくアビスにはいない。
なぜなら、強ければパンデモニウム
に連れていかれるからだ。
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犯罪者三人衆は恐怖し、今にも逃げ出したい気持ちで、胸が満たされていた。
しかし、逃げようにも逃げ出せない、そんな状況になっていた。
奇しくも、先程のヴァンパイアの少年と
犯罪者三人衆の立場のような.....
1人は少年に顔を向けたまま一歩も動けずにいた。逃げたら殺される、という恐怖のオーラに魅入られたからだ。
1人は武器を取り出し、少年に構えようとするが、頭の中の警鐘が武器を絶対に向けるな、
向けたら最後死ぬ、と言う暗示をかけてくる為、向け用に向けられず、悶絶して立ち尽くしていた。
最後の1人は完全に降伏していた。
地面に両膝を着き、武器、装備を全て外し、
両手を少年に向けて組み、祈っていた。
まるで、神にいるかのように.....
そして、犯罪者達は全員同じ想いだった
俺達犯罪者が捕まらなかったのは、
俺たちが強いのではなく、周りが弱かった
俺たちは本物の強者を前に何もできない。
もう2度と弱者を甚振るのはやめよう。
これで生きても、死んでも、俺たちは
アビスに住む弱者の為に生きようと。
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ヴァンパイアの少年は意識を若干失いつつ
その光景を見ていた。
自分を助けた、角なし、翼なしの魔族のことを見ていた。
自分と近い歳にして、恐るべく実力者。
それに、敵には強烈なプレッシャーを、
俺にはプレッシャーをかけない。
こんな芸当はヴァンパイアの上位数%
でしか出来ない。
この魔族の少年はこの歳にして、
これを出来てしまう。
ああ....この人に仕えることこそが、
俺の人生で最も幸せなことかもしれない。
この瞬間、自分のことしか考えず、他者よりも劣っている自分自身を嘘で塗り固めたプライドは壊された。
俺は彼の為だけに、傲慢の大罪者としての能力を捧げよう。
俺は、確かに魔法も武術もできないし、
他の傲慢の大罪者と比べても知識だって勝てない。
しかし、この人の為だけに知識を吸収し、活用すれば、俺は役に立てるだろう。
この人に人生を捧げよう。
あぁ...この人こそが至高
俺の英雄、そして次期魔王になる魔族だ。
それは魂で理解してしまった。
この人しか魔王にはなれない。
この人以上の存在は、
最早魔神をおいて存在しない。
奇しくも、元祖帰りという共通点がある
両者が知り合った瞬間であった。
後のアルス・レイジーハートを語る上で、
右腕として、ロウン・プライディーの名は
必ず残っている。
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遂にアルスに仲間が出来ます!
そして、アルスが求めていた頭脳明晰な
存在です。
アルスはある意味ペテン師ですね笑
また、周囲もアルスのペテンを信じるが為に、どんどんペテン肥大化していき、
取り返しがつかないことになる前にしっかり
楔を刺すのに安心してください。
また、度々出てくる、元祖帰りという単語は、今後明らかになります。
また、種族特性、大罪能力など色々気になることがあるかもしれませんが、こちらも
今後物語上で開示していきます。
個人的に暴食の大罪が一番興味深いです。
面白いと感じたら、いいね、コメント、宜しくお願いします!
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