その頃、アルスの実母、ミカエラはどうしてる?
アルスは無事、チンピラ達を撃退した。
アルスはニマニマが止まらなかった。
なぜなら、本当は魔法が使えないのだから!
あの獅子型のオーラは、確かに圧迫感があるし、強者のオーラも放っている。
しかし、オーラはオーラであって、攻撃など出来るわけがない!
にも関わらず、あんな震えちゃって...
ぷぷぷ(笑)
まあ、あのオーラも10歳の時に義兄に、
魔法が使えないことでいじめられていて、
偶然顕現した固有魔法「虚栄」だしな。
所詮子供騙しだよな。
パンデモニウムでは、「虚栄のアルス」って
いじられて以降使ってなかったから、
1年ぶりか。
でも、やっぱこの固有魔法楽しいな。笑
第一級大罪者ねえ。
何でこんなとこまで広がってるんだろ...
本当に怠惰の大罪能力で第一級になんてなったら、お祭り騒ぎだろうな...
大体第一級大罪者と言えば、
傲慢、強欲、憤怒、嫉妬が過半数占めてるからなあ。
まあ、今は仲間探しだ!
よし、怠惰の大罪者以外なら誰でも来い!
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アルスの母親side
アビスでアルスが鼻歌を歌っている頃
アルスの実母はアルスを探していた。
「アルス!どこにいるの!」
そんな所にニヤニヤを抑えきれない義母
がやって来た。
「あらあら、どうしたの。ミカエラさん。」
「アルスを探しているんです!
いつもはこの時間にはまだ寝てるのに」
「あら、アルスさんはいないんですね
どこにも見つからないと言うことは
案外アビスにいたりして?笑」
「アビスー!?いるわけないじゃない!
ここからどれだけ離れてると思ってるのよ!もしあの子がアビスにでもいるなら、こちらからはどうしようもないわよ!」
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2日後
アルスの母親side
ミカエラは悩んでいた。
「あの女がアルスをアビスに送ったのは確実。証拠があればいいけど、ないし....」
「アルス大丈夫かしら....」
「あの子は悪運が強いから、生きて帰ってくる気がするけど、祈るしかないわね...」
「アルス、無事に帰って来てね。」
後日から、ミカエラはアルスの無事を祈りつつも、アビス関連での魔界的地位向上の為
仕事を頑張り始めたのであった。
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第一級大罪者とは魔界における、最も強い大罪者集団の名称である。
第一級、第二級、第三級とあり、このいずれかに入れば、優秀とされている。
怠惰の大罪者は、性格的に温厚であり、名誉欲を極端に嫌い、仕事が増えるくらいなら、
地位など必要なく、ぐーたらしたい人が多い。
その為、アルスの母、ミカエラはアルスのためとは言え仕事を頑張り、アビスでの権限を大きくしようとする行為は怠惰の大罪者では極めて珍しい。
ちなみに義母は傲慢の大罪者です。
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