アビス編開幕!ぐっすり眠って起きたらアビス!なぜ
「ルーンルーンルルルーン」
下手くそな鼻歌を歌いながら、スキップをしている魔族の少年は如何にも幸せそうだ。
見ているこちらも気分が良くなるくらい幸せ
そうだ。
そう...少年がいる場所がゴミに埋もれた
この街じゃなかったらな!!!
なぜ少年はこのアビスに居て、ここまで嬉しそうなのか、さっぱりわからない。
それに服がとても高価なものだ....
わからなさすぎて、頭がおかしくなってきた
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時間は遡る。およそ5時間前。
魔界の首都パンデモニウムのある大きな屋敷
に、如何にも性悪です、という顔の高貴な女性の手引きで、強面の男達が侵入した。
そして10分後、強面の男達は、すやすやと眠る身長160センチくらいの少年を抱えて、去って行った。
その様子を、性悪女、あ、高貴な女性は笑顔で見送ったのだった。
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アビスのゴミ山に置き去りされて4時間後。
時刻は少年が起きて、鼻歌を歌っている時に戻る。
少年は思った。ここは夢だ、と。
いやいやいや....こんなリアルな夢はない。
なんでここにいる?
ここはどこ?
このゴミ山..アビスっぽい。
一応聞いてみよう。さっきから俺の鼻歌を
聞いている人に。
「すいませーん」
男は突如話しかけられてビックリした。
ゴミ山で鼻歌を歌っている変人、いや少年に
「おう、なんだ」
「ここってどこですか?」
え、しらんのか?自分がどこにおるのか
まあいいや、とりあえず答えよう。
「アビスだ。こんなゴミが山となってある場所なんてアビスしかない。魔界の底辺住民が住み着く冥土に最も近い場所さ」
うわあぁ...まじか...何でここに俺いるの??
「あの、ここから出るにはどうすればいいですか?」
「ん?出るつもりなのか?
アビス通行証もってるか?
あれがなければ出られん。」
「.....アビス通行証?
たぶんもってないです。
あ、今は絶対持ってないです。
どうすれば手に入りますか?」
「ん?まあいいか。
アビス通行証を奪い取る。それだけだ。」
「え...どうやって?だれから?」
「力で、もしくは智略でだ。
アビスに住んでいる奴らだ」
......積んだ....
少年はお礼も言わず、とぼとぼとゴミ山に向かって行ったのであった。
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アビスについて
通称:魔界のゴミ箱。
魔界内のゴミとなる物だけでなく、
人も廃棄される。
アビス内は秩序が崩壊してるため、
犯罪者の拠点となることが多く、
治安が著しく悪い。
面積は魔界全土の1割に該当する。
アビスで生活して、5年以内の死亡率は70%であり、10年も生活すれば90%を超えると言われている。
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アビス編開幕!!!
アルスはアビス編を通じて、
どのように成長するのか...
今後、アルスの能力が明らかに!!
また、アルスの仲間となるメンバー続々と
登場の予定!
アルスは英雄となるのか、愚者となるのか
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