競技場の夢
こんな夢をみた。
私は競技場でサッカーボールを蹴っていた。観客席を埋め尽くす声援は、私の見事なドリブルに湧いた。私はたくさん得点をし、相手チームとの間に圧倒的な差をつけた。
相手チームの動きは鈍いものだった。攻守どちらをとってもサッカーの動きとは思えなかった。彼らはシュートする代わりに種をまき、ドリブルする代わりにくわを振るった。
長い時間の末に、試合が終わった。私は勝利を確信していた。判断を仰ぐために主審に眼をやった。主審は居なかった。代わりに案山子が居た。ふとグラウンドを見渡した。金色の稲穂が一面を覆い尽くしていた。
よく身体を動かした私は腹が減っていた。私はユニホームを脱いで案山子に着せると、稲の刈り取りを始めた。
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