ままならない現実

ももいくれあ

第1話

カレは言った。


こんなインドア派な俺より、アウトドア派の元彼の方がいいんじゃない?


答えは決まっていた。


何度も繰り返されてきたワタシの中の自問自答。


日常がままならないワタシはお天気がいいに日にバランスを崩す。


どうにもならないカラダとココロ。


一人では決して出かけられない自分自身を、もてあまし。


今日もソラの晴れ間を眺めてみては、毛布に包まって叫び続けた。


どんなに大きな声を出してみても、


どんなにトークのソラを眺めてみても、


現実は変わらない。


ワタシはただ、動けないままだった。


ソラを見て、雲を見て、夕焼けを見て、星を見て、朝焼けを見て、


目を凝らしてみては涙をぬぐった。


どうにもならないココロとカラダ。


どうにもならない、動かしようのないカレの現実。


ワタシは一人、泣きながら、歩道を彷徨う夢の中にうとうと滑り込んでいった。

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