第13話僕と爺

爺は店の人だ。ほぼ每日朝早く店に来る。仕事はアイスの品出しと雑誌の配達を1軒するぐらいです。後は何もせずにバックで漫画を読んでいる。僕らバイト仲間の間では役立たたずの爺って呼ばれてる。ちなみに報酬はひとつしたら100円だ。よくそんな収入でやってられるなっていつも思う。この店の序列で僕より下なのは爺だけだ。僕は爺には言いたいことが何でも言える。よくダメ出しもする。爺は僕のことが大好きだ。誕生日にはいつもご飯もご馳走してくれるし、何か買いたいものがあればちょっとねだればすぐにしかたないかってお金を貸してくれる。だからお金ない時は僕は爺に優しくしてあげる。お金のある時は本当に悪いと思っているんだがウザいって思う。ときどきこんなのダメだ爺に悪いと思うがすぐに欲しい物が出来ちゃうので。演技して爺に近づく。爺は喜び金を貸す。だから僕は爺とアニメイト行くのが大好きだ。欲望を開放できるから。初めての彼女とお付き合いしたときも爺は大活躍。喜んで金を貸してくれた。爺さえいれば僕はいつでも何でも買える。でもひとつ僕は大事な勘違いをしていたんだわ。爺には金を返さなくてもいいと思ってたのね。でも爺に言われたんだわ。お金返してねって。衝撃でしたよ。これ終わったわと。この話はまだまだ続きますよ。お終い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る