第2話 :下向きトンネル

少し心がしんどくなったくらいで、誰も気づかないし、僕自身もあまり気にしていなかった。でも3ヶ月もそんな状態が続けば、そのしんどさは既に定着してしまっていた。学校が始まってもしんどいのは取れないまま。むしろ学校に行くのもしんどくなってくる始末。不登校は嫌だから頑張って学校には行ったけど、きっとクラブがなけりゃ僕は不登校だったね。

さて、いきなりでてきたクラブの話だけど、学校が始まって少しした時、僕は文芸部に入ったんだ。今みたいに、小説を書くクラブだね。少し先の話をすると、このクラブにいることがストレスになったりもするんだけど……。

まぁ楽しくやってはいたんだ。それでも心は少ししんどいままだった。淡々と普通の日々を過ごすだけ。クラブは楽しくて、毎回爆笑してたんだけど、家に帰る頃には、笑うこと自体に体力を使ってしまってヘトヘトだったんだ。普通に聞いていれば幸せに聞こえるけど、思うように動けないし、動きたくてもエネルギーがないから動けないのはかなりストレスだよ。

そんな毎日がずっと続いていたんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る