第65話 おしおき
「じゃあモモ。改めてお話を聞かせてほしいわ。……その前に」
わたしは自作のエリクサーを取り出してモモに飲ませる事にした。
「ごめんなさいね。痛かったでしょ?」
よく見れば、モモの手はパンパンに腫れている。
骨も飛び出して見えていて、血でぐちゃぐちゃになっている。
「綺麗な身体が台無しよね」
モモの拘束と解いてエリクサーを飲ませようと思ったけど、せっかくだからとわたしはエリクサーを自分の口に含んだ。
わたしはモモに跨ったまま人差し指と親指で少しだけモモの顎を上げ、口移しでエリクサーを飲ませた。
拒むことなく受け入れて飲み込んでいくモモ。
縋るように舌を絡ませてくるモモ。
飲ませ終えて、寂しげなモモの唇から離れると糸を引いた。
「クロユリ様……」
発情した雌豚のようにモモの眼は濡れている。
わたしの唾液に含ませた植物性の媚薬で完全にモモは堕ちた。
依存性が高く、わたしにしか作れない合成によってモモはわたしの性奴隷となった。
わたしはモモの拘束を解いて治った手を優しく撫でた。
「綺麗に治ったわね」
「ありがとうございます……クロユリ様」
ぐちゃぐちゃにしたのはわたしなのだけど、それでも感謝するモモ。
……なんか、ヤンデレ? を生み出してしまったのではないかと思った。
「モモ、座るわね」
「はい。お好きなように」
わたしは向かい合って跨っていた状態からモモの太ももに座り、モモの豊満な胸を背もたれにした。
……おお。おっぱいクッション。
「まず聞きたいのだけど」
わたしはモモの治った方の手を
「あの勇者の末裔たちはどうやって作ったの?」
モモの両手をわたしの首に巻き付けるように促して後ろから抱き着かせながら話を続けさせた。
おっぱいクッションがより押し当てられる。
「血炎術式という術式を使用しております。原初の魔王の聖戦の時代の古い術式でして。……かつての女王も文献でしか知らなかったらしいのですが、ヴィナトという吸血鬼が術式を知っておりまして」
ヴィナト。
ここでまさかその名が出てくるとは思っていなかった。
クロムたちにとって大きな情報となるわね。
「血炎術式は大量の血が必要となる呪術の類いなのです。そこで勇者の血を受け継ぐ者を大量に産ませていました。勇者の血を強める為に近親での性行為も行っていくと、奇形児が産まれる確率が高くなり、その奇形児たちの利用法としてその血炎術式は使われています」
縋り付くようにわたしの肩に顎を擦り付けてくるモモ。
それが少し擽ったい。
胸も擦り付けてくるようにモゾモゾとしている。
「勇者の呪い。だから
わたしの分身が負けていたのもやはりその力があっての事だろう。
つまり、死ねない呪いを自分に掛けてしまっているわたしが唯一死ねる。
手足ならまだしも、心臓を貫かれたら死ぬのだろう。
「魔王の心臓で勇者たちが帰れるというのは本当?」
「おそらくは。ただ方法が記されているだけで、前例もないのも……また事実です……」
覆い被さるように後ろから抱きついてるモモの腕をゆっくりと人差し指でなぞる。
発情しているモモは会話の中で少しずつ話のテンポがたどたどしくなっていく。
モモから甘い香りもしてきた気がする。
「魔王の心臓じゃないとダメなの? 膨大な魔力の代わりに心臓というわけじゃなくて?」
「……わかりません。……っん……」
小さく呻いたモモの声に勇者たちが反応した。
性欲魔人が2匹いるから、そっちも発情しているんでしょう。
オスの発情は気持ちが悪くて見ていられない。
「さっき話に出たヴィナトとはどういう経緯で知り合ったの?」
「私は女王となってからですが……先代の頃からたまにふらっと……んん……猫の姿で女王の公務室に現れては知識を……与えて消えるです……んぁ。クロユリ様……」
手を後ろに回してゆっくりとモモの股へ滑り込ませていく。
「モモ。勇者達が目の前にいるんだから、喘いじゃダメよ?」
「ク、クロユリ様……」
「モモ。わたしは痴女は好きにはなれないわ。勇者の前で恥ずかしい顔は晒さないでね?」
「は、はい……ッんん!!……」
とは言いつつも攻める手を緩めない。
一体どの口が痴女は嫌いなどと言うのかと自分で思いながらも続ける。
「クロユリ様ぁ……ど、どうか……」
モモの息遣いは荒い。
まあ、そろそろモモの尋問も出来なくなるだろう。
媚薬も盛ったし。
まあ最低限は聞けたし、クロムたちに報告もしなければいけないだろう。
「モモ。どうしたの?」
わたしはわざとらしく平静を装ってモモに問いかける。
わたしの指先はもうだいぶ濡れている。
「クロユリ様……もう、我慢……できません」
「我慢できないの? 悪い子ね」
「ごめんなさい……ごめん……っんぁさぃ!……っ」
「じゃあおしおきしてあげなきゃいけないわね」
わたしはモモをお姫様抱っこして別室に移動する事にした。
「あなたたちにも聞きたい事があるから、そこで待っててね?」
悶々としている思春期共を放置してわたしはモモを別室のベッドに寝かせた。
薄暗い地下室の古臭いベッドで身体を震わせながらメスの顔をしたスタイルのいい元女王であるモモ。
いっそ奴隷っぽく無骨な首輪と奴隷服でも着せてしまいたくなるような雌豚だ。
女のわたしでもそそるものがある。
「クロユリ様……」
四つん這いになって覆い被さるわたしにモモは小さく呟いた。
「モモ。覚悟してね?」
その後は十分にモモの身体を楽しんだわたしなのであった。
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