強い芽

声はどこまで届くだろうか

歌はどこまで響くだろうか

叫びはどこまで飛ぶだろうか


彼女は言う「話さないと分からない」

彼は言う「相談することが大事」

あなたは言う「抱え込まないで」


苦言を垂れれば誰かが言った「大変だね」

頭を抱えれば誰かが言った「無理しないでね」

弱音を吐けば誰かが言った「頑張って」


涙を溢さないように、空を仰ぐ

どこまでも晴れていて、でも冷たくて

心で泣いたら、諦めの芽が出た

するとその芽を見た彼らが言った

「実に強い芽だ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る