ステイホーム
ホバーバイクが路上に停まっている。
そのホバーバイクはちょこんとした小さなマンションの前に停まっている。
その持ち主は……
「おねーちゃん。ここ教えて。」
「ん?これか……解き方は?」
「わかんない。」
「ん~」
子供に勉強を教えていた。
今教えているのは兄の方で妹は早々に飽きて安全な防弾ガラスケースの奥にある色々なスナイパーライフルに夢中だ。
どれもカスタムしていない素の状態で保管されている。
しかも傷一つない事から使われていない事もわかった。
目をキラキラ光らせながら
いつも直感でやってるから考える事が苦手なのだ。
ハンター試験で1.8KMの狙撃試験はしたが、その時の計算用紙はたったの1枚しか使用していない。
とゆうか、その後のハンター生活で1.8KMを越える狙撃はしていない。
つまりだ。ほぼ計算をしていない。
銃と勘に慣れた者の末路はこんなもんだ。しかし、それでもなんとかなるのが人生凄いもんだ。
そう唸っているとドアを軽くノックする音が響いた。
それに気がついた兄はドアに行き、鍵を開ける。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
ドアの前には女が居た。
無愛想で人嫌いな印象だ。
彼女はメイド服を着ていた。綺麗だ。
そんなに綺麗な服を持っている事から彼女については大体が察しできるだろう。
「お邪魔しますよ。」
「勝手にしたら?」
「良いのですか?」
「やっぱりやめて。」
ふざけながら靴を脱いで廊下に上がる。
そこに気品と美意識が感じられる。
弟はお茶を出してメイド服の人と対面した。
ちなみにメイド服の人はドライバーと交代した。
ガチャンとドアが閉まるのを確認したメイドは授業を始める事にした。
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