ライフルマン

そのボルトアクション式のスナイパーライフルは確実性と殺傷能力の高い弾丸。そして、耐久性の高さに置いて右に出る銃は無い。

今回使用したRF mugkit-J 207は怪物用に作られた.357 シェイカーを使用出来る狩猟用のライフル…となっている。

泥に浸けても発砲できる事で有名だ。

このライフルはジャムが同期に作られたライフルよりも少なく。そして耐久性の高さもずば抜けている。

人工鉱山で取れた鉄を使用してる為安いが、特殊な構造になっており、整備は大変だが、そこまで難しくない。

コッキングはストック下にあるレバーを反時計回りに回して横に向け、限界まで引き、そして手を放すと自動的に元に戻る仕組みだ。

ボルトアクション式にしては珍しく、左利き用のボルトレバーに交換できる銃である。

マガジンは今時にしては珍しい実包の箱型だ。

今時は液体エネルギーカートリッジ式のエネルギー系が人気だが、殺傷能力からしたら。この実包系が良いだろう。

また、別に液体マテリアルカートリッジとゆう物もあるが。あれはスナイパーライフルとゆう問題ではないので今回は省かせてもらう。

デメリットは2012年のボルトアクション式スナイパーライフルとは変わらないが。メリットは2037年よりも大きくなっている。

連射性能は半自動装填機能により少しだけ上がり、耐久性については先ほども言った通りに泥に浸けても大丈夫な程だ。

成人男性2人分の重量に耐え、発砲しても精度は0.13変わる程度。

確かに遠距離から撃つにしては凄い変わってはいるが。これはあくまでも狩猟用のライフルである。

カスタムについては置いておこう。

次に精度と癖だが。

精度は軍用スナイパーライフルよりもやや良い程度。

癖については弾は時計回りだが、真っ直ぐに飛んで風の抵抗で弾道が変わるといった癖の無い仕様だ。

ゲームのように真っ直ぐに飛んでいく。

ジャムった時の対処法として緊急排出機構がある。

マガジンを一度抜き、ボルトハンドルを完全に引く。

その状態のままボルトハンドルを下に強く押し込むとジャムった弾が飛び出るのだ。

だが、それには欠点がある。

強い衝撃がライフル本体に伝わる為、検査が必要になる事だ。

街角の銃検査をしてくれる店に、今日。彼女が居た。

話している内容は検査の理由と、そしてあの兄妹達の事だ。


「………それで、その孤児を養うと。」


「ええ。」


ライフルマンが分解し、検査しながら箱へと分別した。

バレル、ボルト、スコープ。

今の所それらは大丈夫な方へと分別されていた。

精密検査などはこんな所に望まないほうが良い。

サプレッサーが大丈夫な方へと置かれた。


「旧日本人らしい考え方だな。」


「その血を受け継いでいるからね。仕方がない。」


今時こんな考え方をする方が狂っているのだろう。

しかし、彼女はそこまでバカじゃない。

金もあれば引退しても死ぬまで贅沢に暮らせる程にはあるし、それでも怪物を殺す事を続けるにはそれなりの理由ってもんがある。

その理由に沿った結果だと、ライフルマンは思考する。


「応援はしないが、手助けだけはしてやる。恩人だからな。それだけは忘れるなよ?」


「わかっている。しかし、貴方も旧日本人らしい考え方になってきたじゃない?」


「ハンッ!誰の影響だと思ってるんだ誰の…!」


眉を潜めて少し怒気を含む声を出したライフルマンだが、そこまで悪いとは思わない。

縁は持つに限る。

それをどのように扱うかは自分次第だが、彼女のような対応をして悪い縁を持つ事はほとんど無い。

だから少し怒気を含む程度なのだ。

それを理解している彼女は少し微笑むように謝る。


「悪かったね。でも、元からそういった性格だったよ。」


「…ハァ。他のもあるんだ。後でメールを送る。」


「わかった。それじゃ。」


「ああ。」


店から出た彼女はマントを深く被り、今日の晩御飯について考え始めた。

怪物についてはもう終わっているので、後は待つだけだ。


「…あれがあるならするか。」


とある食材を思い付いたので市場へと歩き始めた。

風が砂塵を運んで来た。


~ライフルマン~


ハンターは死ぬまで子を持たないとは聞いたが…それは間違いだったな。

ライフルマンはそう思い、葉巻に火を点ける。

デカイ葉巻を取り出して先端を切り、ライターの火を葉巻を回しながら先端に火を点ける。

そして、丁度よくなったら何回も吸って火をしっかりと生かす。

そして、ゆったりと葉巻を吸いながらこのスナイパーライフルを検査してゆく。

スナイパーライフルは精密検査が必須だ。

過酷な条件の中、精密機械のライフルを酷使する時もある。

それに、他のライフルに比べてスナイパーライフルとゆうのは交戦距離が長い事で有名だろう。

このライフリングに傷1つでも付いたら、弾は真っ直ぐには飛ばない。そして、癖が変化する。

それで死んだとなりゃ、俺の名声に悪影響だ。

だから、彼はやる時はしっかりと自分自身について理解し、ストレスの負荷が増えたらこうやって葉巻を吸って削減する。

ライフルの検査と自身のストレスや状態の監視を同時に行うのだ。禿げてしまうのもしかたがない。

汗が一滴、流れてタオルに吸収された。

このスナイパーライフルは構造が難しい。

そして、検査も結構大変なのだ。

こんな特殊な銃を使うのは彼女しか居ないから慣れる事も無い。このスナイパーライフルの二回目の検査も終わりを迎えようとしていた…

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