第3話
おばさんと出会ったのは、ゴミ置き場だった。普通ゴミは家の前の通りに出せばいいのだが、資源ゴミは決められた所まで持って行かなければならない。共働きの親のもとに産まれた宿命で、小さい頃から何かと手伝わされている。
その日も片手に学校のカバン、もう一方の手にプラスチックゴミが入っている袋を持ち、ふてくされながら歩いていた。何で私ばっかりなのさ。たまには、パパやママがすればいいじゃん。
「それ、もらいましょうね。」
そう言って、ゴミ袋の山を覆うネットをめくって私が持っていたプラスチックゴミを中にいれてくれたのがおばさんだった。
「気をつけて行ってらっしゃい。」
そんなこと言われたの何年ぶりだっただろうか。
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