ヴァリスネリアさんの普段の落ち着いた物腰からこの野心が出てくることに驚くべきなのか、それともこの土壇場で神鎧の囁きに支配されなかったことに驚くべきなのか、迷うところですね。
結果的に思考、あるいは使命が揺るぎなく勝ったようですが、彼女の場合はむしろ、神鎧を制御するために発達した理性の方へ傾いたがために剣呑な敵になるという、巫女神官さんたちの中でも珍しいケースなのかなと思いました。
…しかしそれで言うと、全話ラストのラクリマさんあたりも、場合によってはかなりヤバい予感がしますね…。
作者からの返信
信仰と野心に揺れるヴァリスネリアの心理を読み解いてくれて、ありがとうございます!
彼女は常に物事に対して、天秤にかけては均衡を保ってきました。
それゆえに強靭な理性を手に入れて、神鎧を制御するに至りました。
彼女の本能的な野心は、目の前の障害となり得る相手を排除してからでないと表すことができない、とも言えますね。
そして、ラクリマリアはその真逆、理性的な判断よりも感情や情欲の赴くままに行動することを選びました。
どちらもヒツギ達にとっては苦戦を強いられる闘いは避けられそうにありません……
ヴァル姉さん怖ぁ~い!
根っからの戦闘狂だなぁ~
ヒルデをイジメないでね。
作者からの返信
ヴァリスネリアは力の誇示をすることの重要性を理解していますからね。
それを含めての言動が今の彼女を作り上げました。
ヒルドアリアとヴァリスネリアの関係性は、『聖誕曲』の物語上では語られることがほとんどありませんでしたが、他のスピンオフにて明かせるといいなと思います。