第3話 オランダで考えたこと

 25年も前ですが、オランダで結婚した友人を訪ねました。

 当時でも、現在の日本よりゴミやSDGsへの取組は進んでいたと思います。


 人口六千ほどの町でした。

 友人一家とドライブ、おやつは小さめのリンゴ。

 小さな息子さんは皮ごと食べて、残った芯を、帰宅時、自宅前のコンポスト用の四角いバケツに入れてました。すっかり習慣になってるんですね。

 三日に一度、こうした生ゴミを集めに来るそうです。

 六月でしたが、寒い日にはストーブをつけて、焚きつけにトイレットペーパーの芯を使ってました。焚くのは薪、これが一番暖かいらしいです。


 スーパーへの買い物には、空き缶やペットボトルを持参。ベルトコンベアに乗せて、スイッチオン。

 PBは分厚い素材で形も大きさも同じ。一リットルくらいの大きさでした。ビール瓶のように、洗浄して何度でも使いまわすようです。再生より、こっちの方がエコな気がしますね。

 入れ終わるとレシートが出てきて、表示された金額を買い物の代金から引いてくれます。


 野菜売り場では、すべてばら売り。野菜の絵が描かれたパネルがあり、自分で計量して該当する野菜の絵を押すと、価格が表示されたシール紙が出てくるので、それを貼ってレジへ。

 肉類売り場は対面、指示された品を店員さんが紙に乗せて計量します。野菜といい、ポリ袋やトレーは、あまり使っていませんでした。日本だと、ちょっと買い物したら袋とトレーだらけ。紙のトレーもさっぱり普及しないし。


 日本でも、有機野菜の店に行ったとき、個別の野菜を入れるポリ袋は持参してください、ということで、もちろん従いました。ポリ袋を減らす一環になるのかなあ。対面販売と同様、あまり一般には受け入れられないかもしれませんが。


 四半世紀前でも、あんなにエコだったオランダ。今はどういう取り組みをしているのか、友人とは疎遠になってしまいましたが、やはり考えてしまいます。








 

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