第4話

理解できないことがあると現実逃避をするのは悪い癖だ


でも朝起きたらうさぎっぽいやつが話しかけてきたら誰だって逃避する。許して欲しい


「わかる、わかるのさ。君は悪くない!でも朝は食べよか?」


前言撤回、逃避出来ていなかった。なぜかついてきてる。

俺はまっすぐ近くの公園へ向かいベンチに腰を下ろした。


「いい、いい心がけだよ龍ちゃん。職場なんか行かなくていい!公園で三角ベースしようじゃないか!」


「俺はオカルトが嫌いだがここまで来ると最早対処しなければと思うんだ」


「?」


徐に持っていたビジネス鞄をうさぎっぽい何かに叩きつける


しかし鞄は当たることはなかった


「当たらないよ。今はまだね。それよか僕はうさぎっぽい何かじゃないよ。ランダだよ。マイネームイズランダ オケ?」


「俺、メンタル壊れてるな。俺の妄想だもんなこれ、当たるはずないか。」


「おいうさぎ、とりあえず言っとくわ

もう話しかけるな」


「沈黙は金ってやつだね?」

雄弁に語るウサギを尻目に会社に歩みを進めた。



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