四幕幕間 だから
役者を止めた瞬間、煙草の制約を取っ払った。パチンコ、競馬……すべてのギャンブルを解禁した。
ライターの火が淡く揺れる。きっと、こっちの方が俺に合っている。風のように、ネコのように、気ままに、あるがまま生きる方が。
「あーあー……だから嫌いなんだよ。才能を努力で追い抜く奴は……」
吐き出した煙は雲一つない空へ吸い込まれる。そんな光景を幻想的だと感じてしまう程、俺は舞台に全てを奪われていた。
舞台は俺の全てだった。
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