第2話ある日の試合にて起きた悲劇

ここは、二軍の球場。

若手が、一軍を目指して練習していた。

俺は、一軍のトレーニングコーチとして、福岡に遠征することが、この日に決まっていた。

洋一も一軍へということだった。

正捕手が居ないから使うと言われたけど、洋一は、拒否した。

結局、2番手捕手の藤倉捕手を一軍に行かせることになった。

そして、ある1本の電話をバスの中で聞き、愕然としていた。

なんと、洋一が死んだと。

嘘だろ?なんで?

事の詳細は、2塁への盗塁の際に、相手捕手の送球を頭に当てたためだった。

この事は、ニュースにもなり、翌日の試合は中止した。

シーズンは終わったけど、俺は、洋一のことで頭が一杯で、この年限りで退団した。

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