第2話 手紙

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 お久しぶりです。お久しぶりだよね?

 あたし、無事神様になったよ。

 本当は神様になってすぐ挨拶しに行くつもりだったんだけど、思ったより神様の業務が忙しくてさ。なかなかまとまった時間が取れそうにないんだ。

 だからこうしてお手紙を書くことにしたの。

 ほら、お手紙なら隙間時間にちょこちょこっと書いていけるじゃない。

 隙間時間に書く程度のお手紙で、言いたいことを全部伝えられるかなぁっていう心配はあるけど。

でもどうやら神様と人間の時間感覚は全然違うみたいで、あたしが十年くらい働いたなあ、と汗を拭ってもそっちでは二秒くらいしか経っていなかったりするみたいです。

 まあそれくらい時間のハンデがないと業務量が多すぎて人間界に影響が出てしまいそうですからね。

 神様の仕事は思ったよりも大変です。

 詳しく書くことは伏せますが、面白いことに人間が神様のせいにすることは大体神様のせいでした。

 例えば災害。

 あれを引き起こしているのは私です。

 例えば生物のデザイン。

 その世界に生れ落ちるすべての生物は私がデザインしています。無から考えるのは余りに大変なので、有性生殖なら基本的にはその二種の中間をとったようなものにしますが。

 だから、「あの者の才能は神様に恵まれているとしか思えない」と言った感想は、だいたいあっているのです。

 生物種自体の存亡や個人の運勢まで、全部我が管理していると言っても過言ではありません。

 これでイメージ。です。ついて。た。

 今はすごく充実している。

 る。

 愛。

 が神れろ難ゎん愛逢。

 縺薙l縺瑚ェュ繧。

 あ。

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