第5話 家族
吉祥寺男、いや寺島の家族って、いい意味でとても面白いだ。
寺島パパは中学を卒業してから、和菓子職人の修行を始め、高卒後本格的に店で働くことになった。ある意味、寺島パパは元祖吉祥寺男だったらしい。ずっと地元のことを考えて、どう貢献できるかを模索し続ける。地元のイベントに必ず参加して、店の商品も地元の元素を取り入れることも多く、できるだけ多くの人に吉祥寺の魅力を発信したいそうだ。多分、その頑張っている姿を見て、寺島が吉祥寺を愛するようになったでしょう。
でも、寺島パパによると、自分の次男の地元愛は自分より遥かに超えている。どうしてこうなったが自分でもわからい。(笑)
寺島ママは高校2年生の時、寺島屋でバイトし始めた。その時、ずっと店の裏で修行中のパパとあまり交流はなかったが、ある日突然、ぱぱは自分で作った和菓子を持って来て、ママに告白した。だけど、ママは3回も彼からの告白を断った。なぜなら、ママは東京の大学へ進学したいのに、パパは地元に残りたいと言った。結局、パパの情熱に負けて、高卒の時ようやく交際を始め、4年間もずっと「遠距離恋愛」をして、26歳の時吉祥寺に戻り結婚した。
寺島ママによると、自分の息子たちの中に、次男は一番寺島パパに似てるって。でも、寺島の表裏のギャップはものすごく大きいみたいだ。クールで無表情な外見と違って実に熱い男だそうだ。
寺島兄さんは東京の名門私立大学1年生で、寺島弟は中学2年生だ。近所挨拶の時、お兄さんと会ってないが、弟君と会った。三兄弟はあまり似てないと思った。お兄さんはイケメン・フレンドリー系の男で、異性に非常にモテモテ。弟君は異性に興味なさそうに見えるが、逆に女子がその素っ気ないな態度に惹かれるって。
対するに、寺島はあまり女子に興味がないし、寄ってくる物好きな女子もいない。
こういう背景だからこそ、私は寺島屋に初めて訪れたことは彼らにとってビックニュースだ。
寺島は私を店に誘って、新作品の試食をして感想を聞かせたいって言うからだ。放課後、二人は店に入った瞬間、大騒ぎになった。彼はあまり動揺せず、商品をどんどん私の前に持ってきて、感想を聞きながらメモを取っていた。対するに、寺島パパとママは面白そうに私たちの方向へ見つめていた。
「私はまるで動物園の動物だ。ご両親はあんなふうに私たちを見て、やっぱり私のどこがおかしいかな?」
「気にするな、問題は俺にある。」
「何で?」
「初めて女の子を家や店に連れてきたから。」
「ええ、光栄でございますね。ちょっと待って、まさか私を君の彼女にでも勘違いされないよね?」
「そうだとしても、損がないだろう。」
「そのセリフをそのまま返すから。あなたの方こそ、私みたいな彼女がいったら自慢すべきでしょう?」
「はいはい、彼女さん、続きのものを食べてみてください。」
そう言って、寺島は私の口にある和菓子を入れた。この「親密」な行動を見た彼の両親と店員たちが目を大きく開いて、大変ショックを受けていたそうだ。
かなり後で知ったが、その反応の理由は、彼が女子にこんな親密な行動を取ったことが一度も見なかったから。
それがきっかけに、寺島家の人々は私と彼の関係を誤解し始めた。
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