第40話 アフターストーリー

「エルク、レンゲちゃんはちゃんと安静にしてるの?」


「一応安静にするようには言ってはあるが、レンゲはあまりじっとしていられないからな」


「それでも、やっと出来た子なんだから、無理は絶対ダメですよ」


「ああ、わかってるぞマロン。ミラにもしっかりと見ておくようには言ってあるから、たぶん大丈夫だ」


最初にマロン、次がミラ、次がリナと既に三人の子供が生まれている。

マロンの子は男の子のパウリー。

ミラの子は女の子のメリー。

リナの子は男の子のランス。

みんな五歳で、今は元気に遊び回っている。

レンゲに関しては元々が子供だったが、最近になって随分と育ってきて、とうとう俺の妻になった。

妻になった今でも、いまだにお兄ちゃんと呼ぶもんだから、三人の子供には少し疑問に思われている。

なるべく頑張って名前で呼ぼうとはしてくれているが、大体はお兄ちゃんのままだ。


家では基本的にミラが子供の面倒や家事を担当している。

ミラの魔法クリエイトは本当に優秀で、ミラのおかげで生活に困る事は何も無かった。


リナは社交性が非常に高いので、子供と一緒に外に出かけて、子供たちに色々な世界を見せて回っている。

人々との出会いや別れは人間の成長にとって、非常に、大切な事だ。

リナはその高い社交性でどんな人とでも仲良くなり、子供達にもその社交性を、学ばせてくれている。


俺とマロンは狩猟を中心に、食料調達をしている。

基本的にはマロンの切りたい欲求を満たすのも目的なので、俺はマロンのサポートをしている。

俺のサポートがあればマロンに危険はないので、安心安全な狩猟だ。


そして、レンゲは今、お腹に新たな命を宿している。

頑張り屋で元気なレンゲもだいぶ大人になって落ち着いてきた。

見た目も高身長で出るとこは出てるし、常に鍛えているので体は引き締まっていて、物凄く魅力的な女性になっていた。


そして、五歳の三人の子供なんだが、全員がユニーク職業だ。

パウリーは神使い。

メリーは人形使い。

ランスは魔獣使い。

能力に関しても、俺やリナと一緒でチートレベルだ。

それぞれが俺たちに色々教えてもらって、既にAランク冒険者レベルになってしまった。

まだまだ冒険者は早いのだが、いずれは旅に出たいと言っているので、いずれはそれぞれが旅に出るだろう。


俺たちの旅はこれで終わりだが、いずれ俺たちの子供達がもっと楽しい旅をしてくれるだろう。



fin

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神様クビになりました。~転生したら神だったのに、やりたい放題してたら大神様からクビ勧告。職業”紙”で地上に落とされたが実はチート職業。地上で無双してます~ 灰被り姫 @sakuranbou

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