第3話 きれいめな廃墟


 暗い夜道を、滑るように走る黒塗りの車が一台。

 運転しているのは、ベル伯爵主催のパーティーで蓮糸楼のオーナーのふりをしていた影武者の青年だ。

 後部座席には、本物の蓮糸楼のオーナー、皓月が窓に凭れるように座ってネクタイを緩めて一息ついている。

 静かな車内に、やがてくく、と小さく零れた笑い声は皓月のものだった。


「いやあ、ベル伯爵驚いていたね」

「……僕も驚いたよ」


 運転をしていた青年が、ミラー越しに半眼を投げかける。

 だが、皓月の口元には面白がるような笑みが浮かぶばかりだ。


「……探りを入れるだけだから、僕に影武者をやれって言ってたのどこの誰だっけ?」

「ふふふ、ごめんね、ガーベラくん」


 一応の謝罪の言葉を口にするものの、響きはどこまでも軽い。

 車を走らせるガーベラ――本名はアルトゥーロ・ガベイラである――はわざとらしく眉間に皺を寄せた渋い顔をして見せるものの、皓月にこたえた様子はない。

 もともと交流のなかったベル伯爵の開くこのパーティーに潜り込むために、ガベイラはなかなかに苦労をしたのだ。

 ベル伯爵としている名家の人々から近づけそうな人間をピックアップし、さりげなく近づき、気に入られ、そこからのツテでようやくベル伯爵のパーティーの招待客として名を連ねることに成功したのである。

 それは少なくとも、皓月にベル伯爵の一人娘を結婚させる為ではなかった。


「ベル伯爵も露骨に微妙そうな顔してたじゃん」

「新興カジノオーナー如きじゃ娘の夫には相応しくないと思ったのだろうね。まあ、気持ちはわからないでもないけれど。最後には熱意を受け入れて貰えて良かったよ」

「熱意っていうか金でしょ」


 ガベイラの実も蓋もない言葉に、皓月がまた楽しそうに喉を鳴らして笑う。

 どこか満足そうなその様子は、さんざん甚振ったあとの獲物を平らげた満腹の猫のようにも見える。

 皓月が名乗ったあたりでは不満そうな様子を見せていたベル伯爵ではあったものの、援助としてひとまず提示できる額を囁いてやったところ、ころりと態度を変えて頷いてくれたのだ。

 専門用語で、金で横っ面をぶん殴ったとも言う。


「それで、本当に結婚するつもりなの?」

「……どうだろうね?」

「いや君、結婚申し込んできた帰りにその返事する???」


 ガベイラの真っ当なツッコミに、皓月は飄々とした仕草で肩を竦めて見せる。


「あの子、どう見ても未成年だろう。ベル家は16歳ってことにしたいようだけれど、実際はもっと幼いと思うよ。さすがの僕だってあんな子ども相手に手を出すほどヒトデナシじゃあない」

「それなら慈善事業?」


 ガーベラの問いに、皓月が心外だと言いたげに片眉を跳ね上げる。

 慈善事業、との響きが気に入らなかったようだった。

 皓月という男にはそういう露悪的なところがある。

 シスタリアの遊興街サザルテラでも五本の指に入るカジノのオーナーとして限りなく裏社会に近いところに住まいながらも、その生きざまは酷く真っ当且つ善良であるというのに、人にそう思われることを良しとはしないのだ。

 ドラッグを嫌い、弱者を食い物にするような強者のあり方を嫌い、遊興街につきものの貧民街に治安を敷くにが皓月という男だ。

 蓮糸楼で上げた収益の一部を孤児の育成や貧しい家庭出身の子どもの奨学金に充てているし、趣味と実益をかねて営んでいるテーラーでは引退したコールガールやショーガールを積極的に雇っている。

 ガベイラの部下として用意された人材の中にも、近隣の貧民街から拾いあげたチンピラあがりも少なくはない。

 そんな皓月であるわけなので、目の前で父親の道具として家の為に売られようとしている少女を気の毒に思って、というのも考えられないわけでもなかったのだが。


「あの子が気に入っただけだよ。僕とガーベラくんの入れ替わりを見抜くなんて凄いじゃないか。初めてじゃない? 気づかれたの」

「………………」


 む、とガベイラの眉間に皺が寄る。

 ガベイラにとって、入れ替わりを見抜かれたというのは失点だ。

 もともと皓月が店でもあまり表立ってオーナーとして動くことが少なく、表に立って店を取り仕切るガベイラの方がオーナーであると勘違いされることが多かったことから、その誤解を利用するようになったのだ。

 とはいえ正式に蓮糸楼と取引のある相手だったり、皓月がオーナーとして持て成す必要のある重要な客相手にはそんなトリックは通用しない。

 あくまでそれほど重要度の高くない、これまでにそれほど付き合いのなかった人間を相手にする場合のみ有効な手段だ。

 皓月の護衛であるガベイラにとっては、敵、もしくは敵になりうる相手の注意を自分に集めることができることもあって大変有効な作戦であったのだが……、今回初めて、見抜かれてしまった。


「あれ、なんで気づかれたんだろう」

「あの後こっそり聞いてみたんだけどね、ガーベラくんが常に僕を視界に入れるような位置取りをしていることに気づいたからだって」

「ぐ」


 それは言い訳のしようがなかった。

 一瞬言葉に詰まって、それからガベイラは苦々しく「ごめんね」と謝罪の言葉を吐き出す。

 護衛として対象から目を離すわけにはいかないが、だからといってそのせいで作戦がバレたというのならそれはガベイラの手落ちだ。


「いやいや、仕方ないよ。ガーベラくんに落ち度があったわけじゃない。君は僕の優秀な護衛だし、何が起こるかわからないアウェイだったわけだからね。警戒して当然だよ。それにそもそも今まで君の挙動でバレたことなんかなかっただろう? だから凄いのはあの子なんだよ」

「そう言ってもらえると……、まあ、多少は慰めになる……かな」


 はあ、とガベイラは深々と溜息をつく。

 あんな子どもに見抜かれるなんて、という気持ちはどうしたって拭いきれない。

 それと同時に、それほどに鋭い子どもだからこそ皓月の目に止まったのか、という納得もある。

 と、そこで。


「それで――…ソヴァン兄弟はいた?」


 ふと、紫闇の双眸をすぃと擡げて皓月が本題へと切り込んだ。

 ガベイラもまた小さく息を吐いて切り替えると、真面目な面持ちで応じる。


「僕は気づかなかったな。少なくとも招待客の中にはいなかったはずだ。皓月は?」

「僕も見てない。会場を出入りするスタッフの中にも見当たらなかったな。……裏にいたと思う?」

「どうだろう」


 ガーベラの答えに、皓月は物憂げに目を伏せる。

 その兄弟こそが、二人がベル伯爵家のパーティーに潜り込んだ理由であり、現在皓月を悩ませる頭痛の種だ。

 ソヴァン兄弟。

 それは実の血縁関係のある兄弟で組んで動く二人組のドラッグディーラーの通称だ。

 公式な肩書としては、若者向けのライブや、クラブイベントなどを計画しては金を集めるイベンターということになっている。

 華やかな都市を転々としていても疑われない、良いフェイクと言えるだろう。

 彼らは基本的に縄張りを持たず、仲間を増やさず、流れで仕事を行う。

 兄がドラッグの精製を行い、弟がそれを売りさばく。

 手足となる部下を金で雇うことも多いが、あくまで使い捨てだ。

 これまで何度も警察の捜査線上に名前は上がっているものの、捕まるのはそういった金だけでつながった末端の売人ばかりで、兄弟の摘発には至っていない。

 そんなソヴァン兄弟がサザルテラに現れたのだ。

 他の観光客同様遊びにきただけなら問題ない。

 たっぷり楽しんで金を落としていってくれればそれで良い。

 だが、どうにもタイミングが悪かった。

 ソヴァン兄弟が姿を表す数か月前に、サザルテラ近郊にある製薬会社より、大規模な薬品の盗難があったかもしれない、との申し出が警察に届け出られていたのだ。

 なんでも製薬会社が自社倉庫の整理を行い、消費期限の過ぎた薬剤などを廃棄、処理した際にドラッグの原料ともなりうる薬品が紛失していたということらしい。

 そういった悪用されうる可能性のある薬剤の取り扱い及び管理には厳密な手順が定められており、勝手に廃棄・処理することは認められていない。

 その為、企業が自ら紛失を警察に報告したのだ。

 下手に隠して後々大きなトラブルになるよりも、素直に警察に協力した方が体裁が良いとの判断だろう。

 もし盗難であった場合、その薬品を元に作られたドラッグがサザルテラの市場に流通する可能性はかなり高い。

 その為、信用のおける情報筋より本来ならば警察と当事者である製薬会社しか知らないはずの極秘情報が皓月の元に持ち込まれたのだ。

 理由としては、皓月がサザルテラにおける権力者の一人である、ということの他に、皓月が何よりもドラッグやそれに纏わるビジネスの一切を毛嫌いしている、ということが挙げられるだろう。

 自らがオーナーを務める蓮糸楼ではスタッフだけでなく、出入りのコールガールや、客に対してすら厳しくドラッグの使用を禁じているほどだ。

 万が一使用が明るみになれば、例え上客であろうとも放り出し、警察に通報するといった対応を皓月は蓮糸楼のオーナーとして徹底している。

 その姿勢は、皓月がサザルテラにおける影響力を強めるにつれて次第に広がっていき、今ではサザルテラ全域でドラッグビジネスはなりを潜めている。

 おかげさまで、皓月には敵が多い。

 サザルテラは大きな市場だ。

 ドラッグビジネスを持ち込みたがる輩はどうしたって多い。

 とはいえ、薬品の紛失以降特に目立った動きもなかったことから、すっかり薬品の紛失事件の方は誤廃棄で落ち着きかけていたところだったのだが。

 そんな矢先に、サザルテラのホテルのロビーでソヴァン兄弟が目撃されたのである。

 そして、その目撃された際にソヴァン兄弟が会っていた相手というのが、何を隠そう、ベル伯爵だったのだ。

 何故ドラッグディーラーなどという如何わしい商売に携わる兄弟が、由緒正しい貴族であるベル伯爵と会うことになったのか。


「……どういうことなんだろうね」

「ベル伯爵がソヴァン兄弟とどう関わっているのか、今のところあまりに全体像が見えないんだよな……」


 二人して、眉間に皺を寄せる。

 ベル伯爵はいわゆる没落貴族ではあるものの、これまで犯罪行為に手を染めた記録はない。

 貴族としてのプライドの高そうに見えたベル伯爵が、家名を汚すような犯罪行為に手を出すようにも思えない。

 だがその一方で、未成年の娘を嫁に出すことで家に富を呼び寄せようとするなど、家の存続のために手段を選んでいない節があることも確かなのだ。


「ベル伯爵がソヴァン兄弟を利用しようとしているのか、それともソヴァン兄弟がベル伯爵を利用しようとしているのか……どちらにしろ彼らがサザルテラにドラッグビジネスを持ち込むつもりであるのなら、僕の敵として潰すしかないわけなんだけども」

「しばらくは引き続きの情報収集、といった感じで良い?」

「そうだね。彼らの居場所もわからない今、それぐらいしか出来ることがないからね。お願いするよ。ベル伯爵の動向を探るのは僕に任せて。せっかくほら、娘婿ということになるわけだしね」


 にんまりと悪戯っぽい笑みを浮かべて皓月が言う。

 そういう意味では、あの少女を助けるのは皓月にも利があるのだ。

 姻戚になってしまえば、ベル伯爵に近づくことができる。

 おおよその今後の方向性を決めたところで、車内に静けさが落ちる。

 エンジンの音だけがしばらく続いたところで、ふと皓月が口を開いた。


「ガーベラくん」

「ん?」


 ミラー越しに視線を投げた先で、皓月が切れ長の双眸をほそりと細めた。

 薄暗がりの車内で、紫がちかりと瞬く。


「僕が結婚しても、傍にいてくれる?」


 試すような、挑むような眼差しと揶揄する声音の問いだった。

 ガベイラが何と答えても、きっと皓月はその表情を変えることはないだろう。

 皓月は、一人でも平気な男だ。

 むしろ、一人の身軽さを尊ぶ男でもある。

 だからこそ、ガーベラは半ば無理やりその傍らに居場所を勝ち取った。


「当たり前でしょ」


 ふ、と呼気で微かに笑って、即答する。

 ガベイラにとって、そんなことはわざわざ確認されるようなことではない。

 そうでなければ、皓月に仕えようなどと最初から考えていない。

 さらりと返された返答に、くつくつと皓月がおかしげに喉を鳴らして笑った。


「君は本当、物好きだよねえ」


 その声に、極々微かな安堵が滲んでいるように聞こえたのは、きっとガベイラの気のせいだろう。


「見る目があると言ってほしいんだけど」


 しれりと返してガベイラは口元の笑みを深める。

 二年前、皓月はサザルテラに小さなカジノを構えたばかりの駆け出しで、ガベイラはサザルテラのドラッグビジネスを摘発する為に送り込まれた潜入捜査官だった。

 それが今ではこの形で落ち着いているのだ。

 生半可の覚悟ではこうはならない。

 満足気に双眸を細めている皓月をミラー越しに眺めて、仕返し、というつもりでは別にないのだけれども、今度はガベイラの方から切り出した。


「ところで、皓月」

「ン?」

「僕、君の家知らないんだけど、十代の女の子を迎えられる状態ではあるんだよね?」


 ぽかん、と皓月の目が丸くなる。

 思いがけないことを聞かれた、という顔である。


「…………………………」

「…………………………」


 しばしの間、不穏な沈黙が続く。

 皓月は基本的にプライベートな空間に他人を入れることを嫌う。

 ガベイラがこの距離感でいられるのも、長いことかけて信頼を勝ち取ったからであり、その根本にあるのは不必要には踏み込まない、というルールのおかげだ。

 それ故に、ガベイラは皓月の自宅にこれまで足を踏み入れたことがない。

 もとより皓月は一日のほとんどを蓮糸楼で過ごしており、自宅として存在している建物も資産として所有しているような趣が強い。

 とはいえ、さすがにお嫁さんとしてやってくる少女まで店に置くわけにはいかないだろうと思ったからこその問いだったわけなのだが。

 どうやら、生活空間としての家のことは見事に失念していたものらしかった。


「………………帰りに寄るね」


 後部座席で皓月が嫌そうに顔を顰めるものの、言葉にして拒絶しないあたり、断固とした拒否ではないと看做して押し切ることにするガベイラだった。



■□■



 そして。

 普段は地下の車庫で車をとめて、皓月が自宅に戻るのを見送ってから徒歩で帰路につくガベイラだが、本日は嬉恥ずかしお初のお宅訪問である。

 蓮糸楼の趣味の良い調度品のことを考えれば、それほど酷いことにはなっていないだろう、と思いながら足を踏み入れた先でガベイラは言葉を失って立ち尽くこととなった。

 絶句だ。

 何も言えない。

 何せ、家具のほとんどに埃避けのシーツが掛かったままなのだ。

 薄暗い室内は、もしかしたら明かりすらつかないのかもしれなかった。

 鼻先を埃と、湿気を吸った木材のかび臭い匂いが掠めていく。


「嘘でしょ」


 ようやく吐き出した声に、そ、と皓月が目をそらす。


「いや……ほら、たまに寝に帰るだけだからね」

「だからってこんなのきれいめの廃墟だよ」

「きれいめの廃墟」


 思わずといった様子で皓月がガベイラの言葉を復唱する。

 案の定明かりはつかなかった為、ガベイラは懐から取り出したペンライトを頼りに屋敷の中を見て回る。

 その結果わかったのは、二階の奥にある寝室だけがかろうじて使われてるということと、水回りは生きているらしい、ということだった。

 キッチンや浴室から水が出たことには心底安堵したガベイラだ。

 ただしガスは死んでいた。

 まじか。

 今まで自宅で水風呂してたのか。

 サザルテラで資産家としても五本の指に入るであろう男が。

 正気か。


「え…………、ここに十代の女の子迎える気なの……?」

「……あの子が来るまでにはなんとかきれいめな廃墟は脱したい」

「脱しないと駄目だよ、たぶん法で罰せられるよ」

「そんなに???」

「というか僕は今まで皓月がこんな廃墟で暮らしてたっていうのもなかなか衝撃だからね。もっと早くガサ入れしとけば良かったな……うっわ、このキッチンミネラルウォーターしかない。何この段ボール……うわ、プロテインバーだ……えっ、まさか自宅での食事全部これなの???」

「…………」


 皓月はそっと目をそらして聞こえないふりをしている。


「なんでそんな修行僧みたいな生活を……?」

「………………」


 聞こえないふりアゲイン。


「……明日からここ、人入れるからね」


 無言ながら、全力で「いやどす」という顔をされた。

 が、今度はガベイラがその無言の抗議をスルーする番だ。

 建前上とはいえ、こんなきれいめな廃墟で新婚生活を送ることになるなんて、あまりにひどすぎる。

 あの小さくて可愛らしい少女をこちらに迎える前に、このきれいめな廃墟を人間が生活するに相応しい環境にする必要がある。

 皓月の今後の人間らしい生活のためにも急務だ。


「嫌そうな顔しても駄目だよ、これ人いれないとどうにもならないって。僕も監督に入るようにするし。それなら良いでしょ」


 皓月が嫌がるのは見知らぬ人間に自宅に踏み込まれ、パーソナルスペースを脅かされることだ。

 自分の知らないところで、居住空間に手を加えられることへの警戒だ。

 基本的に、野生動物のような男なのだ。

 果たしてこんな廃墟を居住空間と呼んで良いのかどうかすら疑わしいが。


「……………………うん、まあ、それなら…………うん」


 渋々ではあるものの、信頼のできる人間が監督に入るということで妥協するつもりになったらしい皓月が心の底から厭そうに、それでも一応諾と頷く。

 この状態であの子を迎えるわけにはいかないという自覚はあるらしかった。


「……やだな……」

「諦めて」

「やだぁ……」

「諦めて」


 きれいめな廃墟に、皓月の沈鬱な溜息が響いた。

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